株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2007年02月20日(火)


満足した生

先日たまたま知遇を得たHさん(ご本人に迷惑がかかる
といけませんので、お名前は伏せます)。

Hさんは世間的な職業名で言うなら「整体師」なの
だろうか。ただ、実際にHさんが行う施術は「生命治療」
の効果を持っている。何しろ、一旦あっちの世界に
行ってしまった人を蘇らせてしまうのだ。あるときは、

「せっかく気持ちいい場所に行っていたのに、どうして
このしんどい世の中に連れ戻すのだ」

と叱られたという。

とにかく不思議な人で、オーラを見ると、人間のそれ
ではない。地球人とは全く違うのだ。
カプセルのようなものに全身が包まれていて、その
ため、有象無象の邪悪(something evil)が寄ってきて
いるのだが、すべて跳ね返している。

Hさんは、ご自分の仕事を、こう定義されていた。

「私の仕事は、その人が、死ぬときに、満足して
死ねる、納得してあっちの世界に旅立てるように
すること」

たしかに。人は死んでも無にはならない。ボディが
なくなるだけで、魂や思いはそのまま生前と同じ
だから、たとえば何かに不満を持って電車に飛び込んだ
とする。しかし、ボディが壊れても、「気持ち」は無に
はならない。そのまま残る。自殺する人の多くは
「死んだら無になる」と思っているから、「自分が
まだ意識があるということはまだ死んでいない」
と考える。ところが、である。ボディがなくなって
しまうと、否、ないからこそ、思い通りのことが
できなくなるのである。するとフラストレーションは
そのままの塊りとなって、残る。いわゆる「成仏
していない」霊魂となって、彷徨うようになる。

長くなるので先を急ぐが、要するに、「納得した生」
「満足のいく生」を生きない限り、死んでも問題は
解決してはいないから、「胸のざらつき」は消えない
のである。

Hさんは天から与えられた能力を使って「納得した生」
が理解できるようにしている。

「いかに生きるべきか」

 は

「いかに死に臨んだ瞬間の気持ちをご機嫌さんにできるか」

ということなのだ。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW