株式会社JOYWOW
椰子の実日記【JOYWOW】
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2006年12月16日(土)


教育の大リーグ化

とても気になっていることがある。

英語教育の低年齢化である。

たとえば、

この記事のような(→)

藤原正彦先生も『文藝春秋』今月号でご指摘
(同誌所収論文『国家の堕落』)のように、
大事なことは英語より国語、古典、漢字。

「国際化」「経済発展」のためというなら、これも
同じく藤原先生ご指摘の通り、世界で一番英語が得意な
はずのイギリスの経済低迷は何が理由だろうか。
同じく英語の得意(なはずの)米国の迷走ぶりは
何が理由か。

領収書で「JOYWOW」と書いてもらうのに毎日
一苦労している。「ほら、ジョイ、のJOYです」
「ワーオ、のWOWです」と言ってもわからない。

「ジョイワイ」「JOYWAU」

さらに、漢字は途方もなく知らない。

坂元恵一
坂本敬市

現実にあった話だ。しかも、領収書を書いている指先の
書き順の滅茶苦茶なこと。書き順こそが、漢字の魂
なのだ。

小学生でパソコンなんて、使う必要がない。
漢字変換で漢字を覚えるとロクなことがない。
また、電磁波を幼い頃から浴び続けると、暗い顔になるぞ。
悪いことは言わない。ぼくがパソコンを始めたのは36歳からで
あって、それでも充分だ。

たとえば10年後。日本は漢字が通用しなくなる国
になっているかもしれない。かといって、英語も通用しない。
そして、日本語も通用しない。

何だか暗くなってしまった。

松阪投手がレッドソックスに行った。大リーグと教育を
同列に論じるのは筋違いかもしれないが、一部の人たち
(未だ富裕層に限られてはいるが)の中で、子弟の教育
を外国で、ということが実行され始めているようだ。
教育の大リーグ化だ。

でも、と思う。外国に行ったら、ますます日本語と
遠くなってしまう。すぐそばの書店に文庫でも何でも
日本語の本があるとないとでは違いは大きい。

日本語教育、というテーマも重要だ、と思っている。
何ができるだろうか。

 

Kei Sakamoto |株式会社JOYWOW