椰子の実日記【JOYWOW】
2004年02月29日(日)
淵が現在を輝かせる
たまたまテレビを見ていたら米良美一という人が 出ていた。知らなかった。ただ、話を聞いている うちに、すっごくアタマのいい人だなあ、感性が 豊かで、勉強家だなあ、と思った。ソロでやって いるコメディアンなのかなあ、とも思った。番組 の構成が、米良氏の半生を順番に追う形だった ので、だんだん氏がクラシックの声楽家であるこ とがわかってきた。そして最後に、「あ」と わかった。『もののけ姫』を歌っていた人だ。 しかし、ぼくの中で、『もののけ姫』の歌手は もっとぽっちゃりしたイメージだったので、 ぜんぜん違うひとだった。 話をきいていくうち、その理由がわかった。 米良氏はあのヒットのあと、スランプになり、 4年間苦しんだという。ぼくがどこかで見た ときの氏は、苦しみの中にいたときか、あるいは ブームで多忙の頂点にいた時の姿だったのだ。 その苦しみと学びが、現在の氏の素晴らしい 空気を作った。 うーん。すごい。すごい人は、画面にちょっと 映っているだけで、わかる。
とてつもなく深い淵を見たひとだから、 現在が輝いているのだ。
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