椰子の実日記【JOYWOW】
2003年09月06日(土)
漱石を歩く
中央公論新社S氏から寄贈いただいた『漱石2時間ウォーキング』 を読む。上等の酒をなめるように味わうかのごとき読感である。 東京地図の上に夏目金之助の足跡が記されている。 井上明久氏の文章がいい。漱石と東京への愛情に満ちている。 そしてもちろん、藪野健氏の手書きイラストは相変わらず 「目が喜ぶ」やさしさにあふれている。年譜をあらためて 読むと漱石、ぼくの現在の年齢では既に『彼岸過迄』を 上梓済み、『行人』『こころ』『硝子戸の中』『道草』 『明暗』を残すのみとなっている。漱石山房に若手が参集 していた。ぼくの愛読する『永日小品』はなんと、42歳の 時の作品である。 今度の休みには、この本を手に、漱石を歩こう。
この次は荷風を歩きたい、と思ったら、既に『荷風2時間 ウォーキング』続刊予定とか。さすが目利き編集者Sさん。
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