椰子の実日記【JOYWOW】
2003年06月23日(月)
福田恆存版『オセロ』
翻訳する際常に先達の上質日本語翻訳を参考に することをならわしとしている。デビュー作 『パーミションマーケティング』は鴎外だった。 『舞姫』を熟読し、香り高い日本語を身体に注入し てから翻訳にかかった。
さて、現在翻訳中の作品では『オセロ』だ。 中学の時読んで以来だが、いまあらためて手にする 福田恆存氏の訳は見事というほかない。舌を巻く。 福田氏はご自身も演劇演出をされるので、「声に 出して読める」脚本となって訳出されている。 あまりに面白く、翻訳仕事にさしさわりが出るほど である。
翻訳は、英語ができればできるというものではない。 同じ日本語でも私が医学書を理解できないように、 英語が得意だからといって良質の翻訳ができると いうものではない。その意味で、最新マーケティング の潮流も知っておかねばならず、はなはだ労力のかかる 仕事なのである。でも楽しい。いわば、「しんど楽しい」 しあわせな仕事といえる。
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