椰子の実日記【JOYWOW】
2003年01月22日(水)
F1は難しい。しかし
阪本塾ブランドコースで、「W」というブランドの戦略が 成功しているかどうかをケーススタディとして考えま した。 ターゲットとしている層はいわゆるF1=女性20〜34歳です。 結論は「成功していない」でした。 その時私が言ったことは、「W」ブランド・メンバーが F1を甘く見すぎているのではないか、ということです。
昨日の日記でも書きましたように、現代の日本女性は、 10代の頃からティファニーを身につけて育っている。 ほんものを知っている。
「W」ブランド・メンバーはおそらくティファニーに も足を踏み入れたことのない、おじさんたちでしょう。 アタマだけで、「女性ってこういうものだろう」と 考えてしまった結果なんですよ。首から上だけで企画 している。パソコン画面だけでものを考えている。
マーケティング・ターゲットとして、F1は最も難度 の高い層と思います。 対策としてはプロジェクト・チームのメンバー に、F1層の人に入ってもらうことは、必須です。
でも、それだけでも十分とはいえない。
そもそも、F1とか年齢層でターゲットを設定する ことそのものが正しいのか?
ケースのブランドがそういうアプローチをしていた のでそれにそって考えましたが、私は、違うと考 えます。そうじゃない。
エイジ・フリー、ジェンダー・フリーになっている 現代日本では、間違ったアプローチです。
すると、ケースのブランドはそもそも最初の 一歩から間違っていたことになります。
デモグラフィック分析、サイコグラフィック分析 も、本当に役立つのか、検証するべき時期です。
|