思考回路2011
もくじむかしあした


2005年06月07日(火) パン屋の研修

二日目終了。
研修としては、とてもよいと思った。
教える人は技術指導部の社員さん。
パン屋暦17年の職人。
技術うんぬんというよりは心構え
みたいな方が強い感じがする。
パン焼きをお客さんに合せて
早く焼こうとしてはいけない。
焼きあがる時間まで待たせてもいいって
いうのは、あぁって思う。
カフェで焼いてた時は、まさに客に合わせて
焼いていたから。
なにせホイロという物がなかった。
ホイロはパンを解凍し終わったあと
さらに温度を30度ぐらいまで
暖めて発酵させる機械。
クロワッサンが解凍から焼きまで3時間
かかる。カフェだと1時間。
昇温っていう常温に戻していく過程なんて
ほとんどなし。それをしっかりやるか
やらないかで味が格段によくなる。
二日目に食べてもおいしいパンになる。
おいしいパンなんてこれっぽっちも
焼いてなかったんだなぁ・・・。
自分で焼いた、焼きたてはおいしかったけど、
知っていたらもっとおいしく焼けていた
のかもしれない。なんか悲しい気持ち。
パンは生き物で同じようには焼けない。
いつも100%の出来で焼くことは出来ない
常に80%ぐらいで焼けるのがいい。
だからパンはおもしろいんだよ、と
語る職人。
なんちゅうか、かっこいいわ。


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