思考回路2011
もくじ|むかし|あした
某氏はバイト仲間である。片道二時間かけて 始発の電車に乗り大学に通う。 某氏の生き方はとても刹那的である。 手帳はいつもスケジュールがぎっしり、携帯の 電話帳はパンパン。常に誰かと共に行動している。 某氏のバイトの評判はすこぶる悪い。 いいやつではあるが、信用はしないというのが 迷惑をこうむった人々の共通する意見である。 約束は常に破り、遅刻は数えきれず、大事なものを 預ければ忘れ去る。 何度も何度も。 某氏の「すいません、すいません」は、 水と同じであるという表現は間違ってはいない。 特に目立つのは簡単に人と約束を交わしては、平気でそれを破る。 よって信用、信頼が出来ないといわれるのだが、 間近で某氏の行動を観察していると、ときどき、 そう思われるためにわざと行動しているのではないか という気がしてくる。 それくらい、あっけなく相手の信頼を失う。 1度聞いてみたい。 人の信用や信頼をどう考えているのか。 失ったものはなかなかとりもどせるものではない。 たとえ、某氏がたぐいまれなる、社交性の持ち主で その後をとりつくろえたとしても。 内面に「信用できない」という思いは残り続ける。 某氏がなぜこのような行動を引き起こしてしまうのか、 意図的ではないとすれば、どうしてなのか。
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