思考回路2011
もくじむかしあした


2001年07月08日(日) 忘れられない七夕2

当時店にいたのは4人。
新人の主婦、古株の女の子2人。わたし。
事情を説明すると、急いでお金を数えに事務所へ
向かった。11万あるとはいえ、お金はすべて
両替されていてこまかいのだ。時間はとっくに過ぎている。
数え初めてすぐ、古株の子が子機を持ってやってきた。
○×不動産からだという。
声は、ドラマで良く聴くようながらの悪い感じの声で
早く持ってきてくれないかと言う。話は聞いていて
のばしてはいるが、もうすぐ閉めるから。
古株の子のほうが金庫には詳しい。お金を数えてもらうのを
手伝ってもらう。4時半に本部の人が来てくれるとはいえ
このお金を出せば、土日のレジでお金がなくなる。
さきにレジの大きなお金を両替してからにしようと
店に戻ると、また不動産屋から電話がかかってきていた
らしい、受話器を渡されると、さっきよりもさらにがら悪く
脅しめいた感じで、もうシャッターを閉めたから、
早く持ってきてくれと言ってきた。
時間は45分を回ろうとしていた、2人で大急ぎでお金を
数え両替をすませた。
社員はいないと答えた時、あなたでいいから持っていってくれ
と言われていたので、わたしが持っていくことになった。
脅しめいた感じだったので行くのはイヤだったが
とにかくおさめなくてはという思いで、近所の弁当屋に向かう。
2件隣の二階。見ると・・・?。看板のたぐいは出ていない。
反対側の2件となりなんだろうか?と思い、動いたとき
後ろから声をかけられた。
振り向くと、第一印象。いかにも不動産業者(悪質系)。
たじろぐ。わたしは制服を着ていた。
「××店の子でしょ。不動産屋のものだけど。今ちょうど
車のところに降りてきたんだ。お金もってきてくれた?」
50代〜60代ぐらい、小柄で色白。
オールバックで白髪混じり。
極端に頬のこけている骸骨めいた顔。
目はぎょろっとしていて、クビが細い。
趣味の悪いプリントシャツをきていて、手には黒いカバンを
持っていた。
なにか無意識下で感じていたが、まだ表面には出てきていない。
もっていたお金を路上で手渡した。
男はお金を数えるでもなく、カバンにお金をいれる。
またしても何かを感じた。やばい感じ。
「これだけ?」
お金をわたし終わると、あとはちゃんとおさめて納めて
おくからと言った。
わたしはすぐにきびすを返し店にもどった。
戻って、なにか変だと、古株の子に言った。
いくら話は通っているからといったって、金額も確認せず
領収書のようなものもくれない。
なにかヤバイ。おかしい。
半分は冗談めいていたが、半分は本気だった。
本部にお金を納めたという報告をしようとしたが、本部の電話
番号が見つからない。しょうがないので店長に電話をすること
にした。家にはいないから、携帯に電話をすると。
・・・・。
店長はずっと家にいた。
事情をかいつまんで話しただけだったが、あっさりと
それは詐欺だ。と言われた。
本部に服部なんて人はいない。

続く→


あしえ |MAILHomePage