芝居が終わって、また部屋からでたくなくなり、生活に勢いがなくなってきたので、 景気付けに、自分が部屋を出る時にテーマソングをかけようと思いつきました。 たまたま手元にちょうどいいのがあるぞ。 渋さ知らズのCD 『渋全』。 もちろん2曲目の ハル宮沢 作曲の 『渚の男』 です。 おおお、これは今をさること17年前、吉祥寺ロマン劇場で発見の会が、 「リズム」 というお芝居をやった時の、私の登場シーンの音楽だったのです。
が、勢いをつけようとのもくろみは、涙にかき消されてしまいました。 ああそうだ、台風の中をまだ見ぬ父(飯田巨匠)に会いにいくために、 バケツで頭から水をかぶって花道を歩いていったよ。 わたしはまだとても子供で、舞台が面白くて、でも怖くてたまらなかった。
アニマアニムスを演った ami が掌に地球を乗せながら言った 「応答せよ!地球よ。」 のセリフはとても美しかった。
ami も作家も地上からいなくなってしまった。 そうして自分は、びしょぬれで花道を歩いた時と同じように、 わあわあ泣きながら部屋をあとにしたのでした。
音楽に背を押されながら。 (大人としてボリュームは落としたよ)
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