梅雨の花は 紫陽花 ですか。でも わたしには 百合 です。もう終わりかけの ゆりの花 です。雨が降ると、ますます匂いがたちのぼって とても高価な天然の香水をつけた美しい女性がたったいま通り過ぎたかのようです。 以前は百合はおおげさで好きではないと思っていました。それは、切花として室内に置かれた百合だったのでした。土からまっすぐに立ち、こもることなく あたりに匂いをふりまく百合はやはりたとえ街中であっても どこか野生の孤高さえ感じさせる美しい花でした。きょうは命日です。