さっきお財布をみたら300円しか入っていなかった。 おきたら銀行へ行こう。 でもどうしてもビールが飲みたいと思った。 コンビニに行ってロング缶を1本買ってきた。 どうせ300円しかないんだからここでケチっても仕方がない、 と発泡酒ではなく、”ビール”を買ってきた。 冷凍庫にあるピザトーストを焼いて一緒に食べようと思いついた。 ものすごく楽しくなってきた。 買ってきたビールを冷蔵庫の上にひとまずのせて冷凍庫のドアをあけた。 そうしたらビールが床に落ちた。 置いたのがふちギリギリすぎたらしい。 これは今あけたらすごい泡だろう、ピザトーストをオーブンで焼く間におさまってくれるかな と、これくらいはよくあることと暢気に缶を拾い上げようとした。 わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 缶は破れていた。 ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あっというまに台所は黄金の湖になった。 タオルタオルタオル。 雑巾では間に合わなかったのでバスタオルを広げて台所の床を這いまわった。 その前に缶もひろった。 少しでも飲みたくてそのままガスレンジにおいてあった鍋に突っ込んで避難させ 一応のふき取りを完了して鍋を確認した。 コップに缶の中に残った分と情けないが鍋にこぼれた分のビールも注いだ。 コップに半分もなかった。 ロング缶だったのに。 ピザトーストを焼く気持ちはもう失せていた。 ビールもやけにアルミ臭い気がしておいしくなかったけど全部飲んだ。 そういえば鍋もアルミの片手鍋だった。 ビールが染みこんだ布は臭い。 バスタオルを翌朝までそのままにしておきたくなくて、バケツを出して洗った。
なにもかもだいなし。 わたくしはこういう自分がほんとうに嫌いだ。 これは決して ドジっ子とか天然とか駄目人間とか、てへへ…こんなわたしですぅ〜 というありがちな わたしのバカバカバカ・・・ の自分大好きの裏返しではない。 もうわたくしは自分のこういう間抜けさにはウンザリだ。 『ピザとビールのお楽しみ』を奪った、目線から一寸離れたものにまったく注意が向けられない自分が嫌だ。 壁に頭を打ちつけたい。
しかしビール缶といい電車といい日本のアルミ製品はすばらしく薄い。
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