生き物はみな 頭の大きなものが好きです。 生物学的にいってひどく正常な感覚をもつわたくし。 頭でっかちはかわいい。 スーパーモデルがどことなく気持ち悪いと思ってしまっても 大丈夫、正常です。
丸っこくって、理想は3頭身。 よちよち歩きはじめた赤ん坊 とか。 たぶんウーパールーパーがはっきりと気持ち悪く、でもどことなくかわいいのも 頭が大きくて丸いから。 わたくしにとってはカエルも然り。 カエルは特別なんだけどね。 色とかね、質感とかね、声とかね。 と惚気ている場合ではない。 わたくしは悲しみをもって本日のこの文を書き始めたのでした。
犬も特別なんだよね。 15年も一緒にくらせば もう弟みたいなもので、その仲間はみなわたくしの小さな弟ですよ。 英語でいうと、ベィビブラザー ですよ。 なかでも一番お気に入りの犬種は、頭の大きな スコッチテリアなのです。 よくマスコットキャラクターとして描かれていますが、彼らは本当に絵のとおり 頭が大きくて比べると身体が小さい。 たまりません。 中でも真っ黒ちゃんはねえ、小さくて 四つんばいで 毛がもさもさで 頭が うわっ! ってほど大きくて 目も真っ黒で 真っ黒なもさもさの毛の中から真っ黒な目がくるりんきらきら として あ、また激しく惚気てしまった。 とにかく たまらないのです。
長年心の友であるスコッチ君がいるんですよ。 彼はわたくしを知らない。 よく前をとおるブティックの子なんです。 いつ通りかかってもガラス越しに 彼がお店の中をよちよち歩いていたり、 クンクン植木の匂いをかいでいたりするのを見ていたのです。
『よ!今日も頭でっかいね〜 いいよ いいよ かわいいよ〜』
とやや変態チックに心の中で語りかけていた心友。
彼が最近お店にいないな、と思って もしかしたら・・・ と思って さよならかな とも思っていたのですが、 いたのです。昨日。
でも数ヶ月あわない間にとても年をとっていました。 よちよちではなくよろよろ。 真っ黒な目は白内障で灰色に。 真っ黒な毛並みはなんとやや霜降りぎみに。 そして肉がおちて毛力もおちたせいか あんなに いいよいいよでっかいよ〜 だった頭が 小さくなっていました。
種族が違う生き物の時間の流れはどうにもやるせない。 長生きしろよ と心友に語りかけながらも、 彼がはじめからあの程度の頭の大きさだったらここまで自分は心を傾けただろうか、 と疑問もわいてきました。 好きになる←見た目から はやはり定説なのでしょうか。
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