痒痛 ☆ 日記 
お酒と音楽と変人と。菫色の日々。

2003年12月25日(木) 今年のトップニュース

知り合いに、屋根から落ちて死んだひとがいますか?
YES!

これがわたくし個人の2003年トップニュースであります。

世界的には、戦争があったり 事件でむごく殺されたり いろいろなカタチで、今年もひとはたくさん死にました。
が、近所のNさんは、屋根から落ちて死んだのだ。

Nさんは、退職なさってから 自主的な辻番として、暑い日も寒い日も、家の前の四つ角に立っていた。
夏はステテコ、冬は毛糸帽子にハンテン姿で立っていた。
そうして近所で起こる出来事をみんな見ていたのだった。

ようするに、ものすごくヒマだったのだと思う。
ヒマだから自宅の修繕もマメにやっていた。
塀はしょっちゅうペンキを塗りなおしていたので、いきなり町内にチョコレート色や、ビリジアングリーンのブロック塀が出現して 皆をハッとさせた。
ペンキの色をどんな基準で選んでいるのか誰にもわからなかった。
が、一応エコな色を選んでいるのか、朱色や黄土色はあったけどピンクや水色の回はなかったので、町内的によかった。

でも雨どいは、いつも鮮やかなブル−で塗るのであった。
水の色 ってことか。

パテ塗りもお好きなようであった。
ハシゴに登って壁のひび割れにマメに白いパテをつめていた。
だからNさんの家は、雷が貫通したかのようなハデな稲妻模様だった。

Nさんはハシゴが好きだったんだと思う。庭にはいつでも出せるよう、長い二段折れハシゴが寝かせてあった。
だからこの夏の台風のあと、自分でずれた瓦か、雨漏りかを直そうと思ったんだろう。
二段バシゴを最大に伸ばして屋根にのぼって、そして足を滑らせたのだ。

すごい音がしたらしいよ。
ドーンって。
たぶん苦しむ間もなかったようだから、よかった。


甥っ子ちゃんの誕生と、Nさんの屋根落ち死。
このふたつが2003年 心に残る出来事でした。



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