美を追求し忘れてここまできてしまった。 なんというか、あんまりイジラなくてもなんとかなってきたので、人前といってもバイトや友達の前では超いいかげん。まゆげさえ無い日も多々あり、ステージでもいじってもたいして変わらない、といいわけをしつつ、いつもより厚く塗る程度でした。 スキンケア、もねえ。トラブル対処はいろいろやったのよ。でも大抵は漢方薬や薬草茶、入浴法、水飲み健康法などで、顔にいろいろ高価なものを塗る作業は、 わたしのやり方ではない と無視してきました。 でも正直にいうと高いのに信用できないのがいやだった。仮にすごく効き目があってもそれからモノにすがって、それなしでいられなくなったら・・・薬に振り回されて、もっと高くてもっと効く薬を買うためにたくさん働く羽目に陥るのではないか、悪い事もするのではないか、と心配だったのです。小心者だからね。 ドラッグNO!
しかし今回ばかりは自分のうかつさにあきれはてました。 4〜5月の紫外線は強い。そして山の斜面の照り返しは激しい。日曜日は晴天で汗ばむどころか暑いほどだった。出店のひとはビールがよく売れてよかったね。あんなに並んでいるアイスクリームのお店をみたのは遠い昔のハーゲンダッツ日本第一号店以来でした。 そういえばインディ観戦中、ずっと顔がジリジリとやや痛かった。そのジリジリをデモンストレーションからゴールまで5時間も続けた。 当日はインディアンの扮装をしていて、頭にはチーフのインチキ羽飾り、額にはくっきり真一文字の飾りバンド。 自宅にはSP値50の日焼け止めもあった。けれど、それは夏のものだ、と持っていくことさえ思いつかなかった。しかも間近でお客さんに見られるから、と薄めのナチュラルメイク(バリッと目張り入り)だった。 うかつ。隙だらけ。ずっと冬眠していて太陽の燃える力を忘れていた。 当然 扮装をとき化粧をおとしたらば鏡の中には額に真一文字の線がはいった女がいたわけです。眉毛のうえに一直線に。
やばい、と思いこの肌色と赤焦色との差を埋めるべくありったけのテクニックと手持ちのメイク道具をつかってみましたが、赤いところは軽くやけどしているので肌に染料や塗料が染み込まない。なにをやっても浮きまくり、芯が赤黒くてそのうえに黄色の絵の具をぬっているけれど、はっきりと馴染んでいないどころか分離している。古いペンキのようにいまにもペリペリ剥がれそう。 なにしろ色合いが病的。肝臓が悪い、しかもかなり、という印象。
そこでわたしは薬に頼る事にしました。コンビニでメイク雑誌を立ち読みし、 「美白」 「効く!」 「即効!!!」 をキーワードに検索し、でもケチなので「手頃な価格」も付け加え、 だって出稼ぎにいってその稼ぎを全部みずからのうかつさゆえにおった(へんな)日焼け解消に費やすなんてくやしいじゃないですか! 小雨ふる夕方ドラッグストアにて1時間、万引きと疑われるのではないか、という程、アレを手にとっては棚にもどし、コレをレジまで持っていきかけては引き返し、を繰り返して大好きなおかまメイクアップアーチストがお勧めする美白美容液を買ってまいったのです。 昨日から一日5回くらい塗っていますが、まだ目にみえる効果はないです。つまり線はくっきりです。さっきビールを飲んだら赤黒部がより赤くなったので、それはまるでゴーギャンの夕日の色です、マスマスです。因幡の白兎、ということばも思い浮かびます。それなのに肌色部はまったく冷静なものです。この二つの層には激しい温度差を感じます。肌色部には守ってもらっていたという優越感さえ感じ憎しみは日増しに大きくなっていきます。
実はむかし コギャルの扮装をした時に手に入れた、 黒焦げ☆ファンデーション〜これ以上黒いのはないョ〜 というものを持っているのです。 赤黒部の美白を待つよりも、いっそ肌色部を・・・ なにより圧倒的に赤黒部の面積が大きいのですし、インディアンとして雄雄しく働いてくれたのは赤黒部なのですから。
|