2003年03月26日(水)<<<いちばんじゃなくてもよかった
結局、あなたとは会えないまま卒業式が過ぎた。 四年分の荷物もほとんど実家に送ってしまった。
タイムリミットまであと二日。
それでも私にはまだ切り札があったから。
あなたの部屋に残してきた荷物。 泊めてもらっていた名残。
それを取りにいきたいと言えば、 きっともう一度会えるだろうと思った。 たとえほんのすこしの時間でも。
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夕方、研究室の友達に誘われて遊びにでかけた。 その途中で届いたあなたからのメール。
今日も残業で疲れているのはわかっていたけれど どうしても会いたくて。
狡猾なわがまま。
もしかしたら呆れられたかもしれない。 だけどあなたは 私がそこにいると告げたファミレスまで来てくれた。
先月渡したチョコレートのお返しにって 差し出されたロイズの四角い箱。 ラッピングもなにもしていないそれがとてもあなたらしいと思った。
次はいつ会えるのかわからないし、 確かな約束もなにもないけれど。
私はやっぱりあなたが好きです。
だからあなたにとっていちばんじゃなくてもよかった。 嫌われてさえいなければ。
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