2002年11月25日(月)<<<生きてる実感
朝、目が覚めていちばんにくれるキス。
夜、眠るときに差しだされる腕。
いまここであなたといられること。
だけど全部、現実感をともなわない。 私はいままで ほんとうになんとなく生きてきたような気がする。
もう死んでもいいと思うほどの嬉しさも 立ち直れないほどの挫折も知らない。
過保護なくらいかまってくれる両親と 数は少ないけど信頼できる友達と めいっぱい愛してくれたあのひとと。 平均的な頭脳と運動神経と姿かたち。
多少でこぼこしてたとしても、 ふりかえってみれば来た道を見渡せるくらいに。 恵まれてる。
だから、たぶんわからない。 必死でなにかを手に入れたいと願う気持ちとか 自分は確実に存在するんだっていう手応えとか。 どんなときにそれを意識するかとか。
「生きてる」実感なんて、考えたこともない。
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