Kin-SMA放言
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2004年08月17日(火) 歌力(「うたぢから」と読んでね)

今日は昼間在宅にしてもらって(5週間休みがないんだから文句あっか。ふぐすまでまで仕事したんだから)、適当に仕事をやっつけた(オイ)後、やっと観られる『ミス・サイゴン』(帝国劇場)へ。



←何のパクリだ、ええ?!



ジャニ話は、ずっと下の方へ。



では。

本日のキャストは、いわゆる「ヤング・ツィーム」(約1名除く/笑)でせうか。←やめろ、こういう仮名遣い

井上クリス、知念キム、坂元ジョン、石川エレン、泉見トゥイ、杵鞭ジジ。

んで、市村エンジニア!←でかい。

うん。でかいっす(←?)

市村の前に市村なし、市村の後に市村なし。(当たり前だろが)

(無視)すんばらしい。もうそれしか言えん。

まさに“伝説のエンジニア”

ビッグ・ナンバー「The American Dream」は当然のこと、エンジニアが出ているシーンは、全ていっちゃんに釘付け(あれ? それじゃダメなのかな? もしかして)

他のキャストにももちろん興味大なので、全てクリアするつもりではあるが、このエンジニアが基準になってしまうと、他の方達つらいかも。ごめんなさいね(ぼくが謝ることではないが)

いっちゃんの芸風もあるのだけれど、市村エンジニアは、出てくるととにかく場面をバンッと明るくする。

2幕の冒頭、観客に向かって「皆さんお久しぶり」なんて捨て台詞を言うところにも、誰も適わぬ愛嬌がある。

ただし、ただ能天気なのではない。それは「The American Dream」の最初の歌詞からも分かるとおり、エンジニア自身もベトナム戦争の悲劇の根幹に位置する代表的な存在だからだ。

その挫折と野心、焦りと憧れ、そして自分の中に押し隠している絶望を余すところなく表現していたいっちゃん・・・見事としか言いようがない。

ナマイキにも言ってしまうと、『ミス・サイゴン』は、同じスタッフが創った『レ・ミゼラブル』ほど緻密には創られていなく、どっちかというとスペクタクルで押してくる作品。だから、表層だけをなぞってしまうと、何にも伝わってこないってなことになりかねないのだ。

キムとクリスの、単なる「許されない若き日の恋」で終わっちゃったんでは、中身カスカスの恋愛ドラマになってしまう。戦争という、誰もが真摯に向き合わざるを得ない題材を背景にしてるだけに、実はそれを悲劇の調味料として使っただけ、というんでは、戦争で死んだ(そして今現在“死んでいる”)方達に申し訳が立たない。

正直言って、いっちゃん以外の若いキャストの皆さんは、その、若くてつるりとした(いい言葉で言えば清潔な)存在感のためか、その辺のギザギザな肌触りを描き出すには、ちょっと、という感じだった。

決して悪くはなかったんだけど。

平均して歌力があったし。

それに、実際にベトナム戦争でああいう立場に立った人たちって、今日のキャストの人たちとリアルに年齢が近かったはずだから。

知念ちゃんは、“伝説のキム”(笑)本田美奈子ちゃんと声が似ているせいか、「いいキムだな」と思った。1幕では10代らしい可愛さもあったし。

わずかに残念だったのは、2幕の「Kim and Ellen」で、感情を爆発させるところの表現力がちょっとおぼつかなかった。

健気さはたっぷり。ただ、ラストシーンに至るまでの、脚本では描かれていないキムの心理の変遷をもっときちんと表現してほしかったな。あれだと何か、すごい唐突なのよ、キムの“選択”が。

芳雄君。

エエv(*^^*)←バカ甘客

す、すいません(汗)

でも、ホントに良かったんです。

冒頭の、「何もかも虚しい」と思っているクリスの心情は今ひとつ伝わりづらかったが、このテのお話でのお約束(一瞬(でもないけど)で少女に一目惚れ)という、並の日本人の男にはとうてい表現しきれないストーリーを、タカラヅカの男役を別にすれば難なく見せられる唯一の男優ですからね芳雄君は(←掛け値なしにマジ)

G.I.カットも似合う似合う(v_v

イチロさんのコンサートで「Why God,Why?」だけは聴かせてもろてたんですが、高音を張る時のケロケロした声音(芳雄君の唯一の弱点、とぼくは思う)も気にならなかったし、「The Confrontation(Ellen and Chris)」での絶叫なんて、『モーツァルト!』時代を考えると格段の進歩(って、『モーツァルト!』ではダメだったの?!←すまん、実は、そうだ)

気が早いが、『モーツァルト!』再演が楽しみでしゃーないっす(^▽^)

坂元君。

クリスとジョンのバランスがとれてて、いいキャスティング。

「Bui-Doi」は、ぼく的には言うことなし。年齢も、多分現実にアメリカでこういう運動をしている人は、こんぐらい若いと思うから、貫禄不足ということも感じなかった。

杵鞭さん。

ごめん、あんまり印象に残らなかった。

石川さん。

エレンって、脚本上最も損してるっていうか、最もその複雑な心理を表現しづらいキャラだよね。もらった楽譜だけ唄って終わってたら、「何なんだこの女」で終わっちゃう。行間を読む、という言葉があるが、それこそ五線譜の行間を読んで演じないと。

その辺ちょっと、物足りなかったですなぁ。

正妻の座にあぐらをかいたり、豊かな国・アメリカの国民である、という優越感をキムに対して持ったりとかいうところを出したら単なるイヤな女だし(それはキムに“同情する”のも同じこと)

難しい役です。やりがいがあると思う、キム以上に。

泉見君。

確か、先日の『レミゼ』で、彼のマリウスだけ見損なったんだった(T_T)

やっと雪辱(?)なりました。

しかもおつりがくるほどの上々吉!\(^^)/すると、なおさら見逃したマリウスが惜しい(>_<。)

本日のヤング・キャストの中で、一番良いと思った(^▽^)ぼく自身が、トゥイみたいなキャラに感情移入しやすいっていうのもあるんだけど

まー、こんなわけで、今期の『ミス・サイゴン』ぼく的初観劇は充分満足のうちに幕を閉じたのだった。

そしてまたキャスト表との本格的にらめっこが始まるのである(事前にやっとけよ)





で、25分という微妙な幕間に、当然のごとく帝劇から山野楽器銀座本店へ驚異の大往復(片道約850メートル)

末續もびっくりの後半の追い上げで(笑)、何とか休憩時間内に『[si:]』をば引き取ってきた。

でも、もうお判りですね。

今日はもうゆっくり聴いてる暇はない(←愛薄!)

そのくせして、さっきまで『大黒摩季とフレンズ ONE NIGHT LIVE』なんか観てしまっていた。

すごいメンツのバンドでございます(バンマス兼Key.武部聡志、Dr.真矢、Bass.恩田快人、G.土屋公平、Vo.大黒摩季)

“コピー専門”という特殊なバンドで、演ってる曲がまぁ、次から次へと涙チョチョギレの名曲ばかり。

でもとにかく基本的に、マダム大黒の歌力がすんばらしいのです。

どれを唄っても大黒摩季!(褒めてんのか?←モチロン)

蘭丸のお導きにより(*^^*)コピーされる方から「この曲を演ってくれ」と言ってきたという「HERO〜ヒーローになる時、それは今〜」もございました(≧∇≦)自分から言うところが甲斐さんだ

ああ、蘭丸のギターがこんなにたっぷり聴けるなんて(T_T)←皮肉ですか?

あ、今日、麗蘭の新譜買ってくりゃ良かったかしらん?(ということは買ってないのね)

ただね、麗蘭のCDってボーカル曲がほとんどなのよ。二人ともギタリストのくせに(文句言うな)

だってね、先日から聴いている大森さんの『Peace & Freedom』(リリースから2年も経ってるけども)、良すぎるのよ(T_T)全編インスト。ギターフィーチャー

リピートしまくりですよ。

ギターの音で勝負してくれ(タイトルと違うやんか)



あ、ジャニ話しよ。

今日の『笑っていいとも!』に中居君が出ていたのでびっくり。

一時帰国なんですか?

この番組のために?!(悪いかよ)

あの「ヤワラちゃん」を描くために?(≧∇≦)すごかった。永沢くん(c さくらももこ)ヤワラちゃん(爆)←知ってる?

昨日の『いいとも』での変装慎吾ちゃんは中居君だったのだけど、あまりにもそっくりだったので、ぼくは本当に中居君が出てきたのかと思っちゃったの(^^ゞ

すごい観察力&愛だと思いました。

そういや、スカジャン着てツヨぽんに扮して出てきたこともあったっけ慎吾ちゃん。




←責められるべきはどっちだ?!



さてと。そろそろ『[si:]』のMDへのダビングが終わるぞ。

「M-12、M-13は決して運転中に聴かないでください」

というつよっさん直々のお達しだが(なんか、危ないらしい/笑)、通勤電車の中なら平気ですかね?

まー、それ以前に最近ぼくは睡眠不足が激しすぎて(去年からずっと言ってるけど)、何にもなくても危ないです(コラコラ)






そんで、人が死んだ話ばっかり好きなのかと思われると困るけれども、さっきクロベエ(元チェッカーズの徳永善也さん)が亡くなったというニュースに接して、ずんと落ち込み。

はい、チェッカーズ大好きでした。甲斐バンドの次に。

だから本気で悲しいです。そのこともあって、さらにつよっさんのネガティブソングで落ち込まされるのはちょっとカンベン(オイ!)てのもあって、本心を言うと、『[si:]』はしばらく聴きたくありません(人のせいにすんな)

とにかく、クロベエ、安らかに。


じゃ、おやすみなさい。


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