Kin-SMA放言
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2003年07月06日(日) こんな学芸会を見せられるなんてね

タイトルに「ドキ」とか「ムカ」とかした方、ご心配は要りません。

『元カレ』でも『堂本兄弟』でもありませんから。

でも、きんきっずらばーの皆さま、今日は申し訳ありませんが、私ておどる、ちょーっとご機嫌斜めなので、きんきっず話はしません。ワガママをお許し下さい。



本題。

宝塚歌劇団雪組全国ツアー『春麗の淡き光に─朱天童子異聞─』『Joyful!!』(大宮ソニックシティ大ホール)

ぼくの日記を読んでくださる方の中に、宝塚らばーの方がどのくらいいらっしゃるかわかりませんが、もしいらしたら、是非ご意見をお聞きしたい。

最近の宝塚って、どうよ?

レベル下がってない? ぶっちゃけ。

それとも、最近のぼくがきんきっずに入れあげすぎてて、ヅカ熱が冷めてきたのだろうか?

いや、でも、良い時は良いのだし。

今日のは、なんかもう・・・哀しかった。



ショーはね、まぁまぁ見られた。藤井ちゃんのショーは年々つまらなくなってるけど(ゴホゴホ)、ちゃんと全国ツアー用の演出(つまり、人数減ってる+大階段なしバージョン)にしていたところが丁寧な仕事ぶり。

コムちゃん(朝海ひかる)まで入れての“全員ロケット”は、見事だった。ファン想い(というより、自分がミーハーファン←コラ)の藤井ちゃんらしい、温かさを感じた。

かしちゃん(貴城けい)、そうちゃん(壮一帆)が抜けたところを、キム(音月桂)が一手に引き受けてたのは当然だと思う。本人にとってはオーバーワークでしんどかったかもしれないけど、あんたしか頼れる人がいないんだから、しょうがないじゃんて感じ。

でもさすがに、かしちゃんの衣裳(天才音楽家)を着た姿は、「ちまっこかった」(ゴメン)

本来ならサービスといっていい女装(哀愁のブルースの1弦の女。本公演のいづるんがこれまたエガッタ〜vv)は、キム単体としてなら色っぽくキレイだったんだけど、相手がコムちゃんだからなー、コムちゃんの女役がどんだけキレイか、脳裏に焼き付いてるからなー、こっちは。

ああぅ(T_T)もっぺんコムちゃんの女役が見たい〜。トップになった以上、もう退団までムリかも(縁起悪いこと言うな!)

いづるん(天勢いづる)がいないのも、寂しかった。いづるんの穴を埋めてたのがこの人かどうかはわからないが、柊(柊巴)がポンと抜擢気味だったね。お化粧がとてもキレイだった。いつもはどこにいるのかわかんないぐらいの下級生(あ、でも研5か、もう)。唄も、ぼくには上手に思えたよ。

娘役では、ショーではさすがにダンスで存在感をアピールしてたまさえちゃん(舞風りら)でしたが、芝居では・・・目を覆いたくなる出来。なんだアリャ、ホントに。下手だったころのグン(月影瞳)より、もっとひどかったぞ(今日は、もー激激激辛っすよ)

いや、ダンスだって、仮にも「踊れる娘役」としてコムちゃんのお嫁さんになったんだから、“ノルユリ(稔幸&星奈優里)の再来”ぐらい言われないと、ダメなんよ、本当は。まだ全然ユリちゃんの足下にも届いてないもん。

賛否両論あるかと思うが、ぼくはとなみん(白羽ゆり)の方が、よっぽど好きだ。キレイだと思うもん。唄も、まぁイケると思う。ダンスは(以下略)

別にトップにして欲しいとかじゃなく、今の雪組の娘役の中で、見てて安心できるのは彼女ぐらいだから。でもこういう人は、下手すると“オネェサマ路線”(ヒロイン役よ、サヨウナラ)になっちゃうけどね。

ダンスといえば、ちー坊(天希かおり)が例によってブイブイ(?)言わしてたが、ちー坊&ハマちゃん(未来優希)の、ガタイの良い二人(笑)に挟まれた“小さなトップ”コムちゃんのか、か、可愛さったら・・・犯罪的(>_<。) オヤ? 激甘モードになってきたぞ?

おっと、いけない(別に、良いものは褒めたっていいんだがね)

結局何が言いたいかっていうと。

本公演から役替わりのなかった人(コムちゃん、ハマコ、となみんなど)は、そんなに悪くなかったわけ。で、キムみたいに、良くなってる(自分も、役も)人も、中にはいたわけ。

でも、役替わりがあった役のほとんど(本役さん→下級生という役に多し)に、ぼくは大いに失望してしまったわけです。

特に芝居の方で。



ひっさびさに学芸会見せられちったよ。

・・・宝塚を初めて見る人もいたはずだよね、地方公演(以下、こう呼ぶ。「全国ツアー」って未だ違和感あり)だもん。・・・ぞっとしますな。

ただ、地方公演は、装置も本公演と違うし、人数も少ないし、音も録音で迫力ないし(その代わり間違えないけど/毒)「これを見てタカラヅカを好きになってください」というには、はなはだ不向きだとぼくは昔から思っている。“地方”って、マニアが見るもの(役替わりとかあるから)だと思ってる。それにしては変なシステムだけどね。

閑話休題。

植田先生の昔(今回のは1973年の作)の作品は、最近のものよりかはだいぶんマシなんで(読んでないと思って、ほんと失礼だよね)、本公演の時は「よくできてるな」と思って観てた。

でも、その大部分は、役者のお陰だったらしい。

兼家、頼光、鬼童丸、虎熊童子、このあたり、今回全滅。

そりゃあ、本役さんたちは錚々たる面々ですともさ。10年やそこらのキャリアでできる役ではないかもしれない(でも、兼家の役替わりのお方はキャリア2/略)

でも、この人たちだけのせいじゃない。なんか今日は、ほとんどの人がひどかった。そう、コムちゃんも含めて。

まともだったのは、ハマコ(知親には力入れてるなーハマコ/笑)とキム(頼信の役替わり。むしろ、そうちゃんより良かったぐらいだ。若狭に対する優しさなんか、すごく良くできてた)ぐらい。

男役が男になっていず、娘役はうすら寒いぶりっこ芝居、平安時代の空気感もゼロ。下級生に至っては、セリフ回し、動きなどの基本的なことが全然なってない。

音楽学校で何習ってきたんだよ?! ←お、音楽学校演劇科の渡辺奈津子センセイ崇拝者のクセに、言ってしまったか・・・

(T_T)ホントだめだ〜、タカラヅカの日本物の未来はド真っ暗。

奈津子センセェ、どないしてくれはりますのん・・・(たしかにシメさんも ←わっ、ニックネームで呼ぶなというのに。日本物はあんまり得意ではなかったけどな)

あーなんか、腹の虫がおさまらない。これでショーがなかったら、ホントに「金返せ」って言ってたかも。



地方公演って、マニアが役替わりを楽しむものだ、みたいなことをさっき書いてしまったけれど、もちろんそれだけじゃない。

大劇場→東京→地方と公演を重ねるにしたがって、本役さんがその役を深く深く掘り下げてゆき、むしろ大劇場の時よりむちゃくちゃ良くなってる(過去ぼくが観た中では、花組『エデンの東』『ダンディズム!』がそれだった)ことが往々にしてあるから、コアな宝塚らばーは、それまで何回も観ているにもかかわらず、地方まで追っかけてしまうのだ。

でも、今回は・・・どうだったです? コアファンの皆様方。

そして、初めてタカラヅカを観た埼玉の方々、どうだったです?

「こういうもんでしょ」と思われるのが、ほんっとツラい。

さいたまの人だったら、「今度、東京宝塚劇場に行ってみてよ」って言えるけど、ホントの地方だったら、そう簡単にいかないもんな。



ところで、今日は“TAKARAZUKA SKY STAGE”開局1周年記念の三元大生放送があって、この埼玉公演も生中継されていたらしい(ビデオセット忘れた〜/涙)

うーん・・・どうだったです? スカイステージをご覧の皆様方。



そうそう、地方公演と言えば“ご当地ジェンヌ”の紹介が恒例だが、今回埼玉出身者は、キムと夢華あやりちゃんだったようだ。キムが埼玉とは、意外だった(なんか、東京って感じだったから)

今回の雪組全国ツアーは東日本を回ったので、6月の初日は仙台だったわけだ。

仙台といやぁ、新トップ・朝海ひかる様のご当地。

まさに、“故郷に錦”だったコムちゃん。心からお慶び申し上げたい気持ちでいっぱいなのだが、芝居のできばえの方はどうだったんだろうか・・・水を差してごめんよ。でも、やっぱいいもの見せなきゃ、ご両親も納得できないと思うよ。





てなわけで、きんきっずらばーには全く(ぼくがFF-X2の話を聞かされる以上に/笑)興味がなかったであろう話を延々としてしまい、まことに申し訳あらず(つっても、きんきっずらばーの皆さんは、ここまで読んでないよね)。すいませんでした。




←いいかげんにしろ!


ておどる 【2006年以降に書いた日記はこちら】てくてくミーハー道場