Kin-SMA放言
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2003年02月02日(日) |
哀しい出来事(『SHOCK』帝国劇場) |
エンピツさんで日記サーフィンをしていると、本日(2/2)帝国劇場にお出ましになった日記作家さんがけっこういらっしゃる。 ぼくも今日、2度目にして今公演最後のSHOCK体験をいたしました。
だが残念ながら、今日のぼくの日記には、楽しい内容は書かない。
いや、書けない。
楽しかった内容に関しては、全公演が終わった後で、DVDの分も合わせつつ(まだ見てないんだよ・・・ああ神よ(は?)ぼくに時間を!←自分が悪いんじゃねぇか)、書ければ書こうと思う。
楽しい内容じゃなきゃ読みたくないという方は、ここでサヨナラ(明日、来てね。ぜひ来てね←いじましいやっちゃ)。
では、本編。
今日、ぼくは1階の後ろの方で見てた。
そして通路ぎわだった。
2幕の前半で、ヒカルが自殺する回想シーン。
「兄さん!」
と、コウイチが駆け抜けていく、その通路だ。
歌舞伎で言えば花道付け際。道成寺の花子が化粧紙を投げる、あの場所に匹敵する、一種の特等席。
その「兄さん!」のシーンで、その残念な事件が起きた。
一人の女の子が、もっちが入ってくる直前に立ち上がって、その通路に飛び出したのだ。
明らかにもっちはその子と接触した(ように見えた)。 でも、スピードを落とさず、彼は舞台に駆け上がっていった。 (まさに「Show must go on!」←ちゃちゃ入れとる場合かっ!)
その子が何を思って飛び出したのか、何のために飛び出したのか、一瞬分からなかった。 トイレに行きたかったのかもしれない。
だがそれにしてはあまりにもタイミングが良すぎた。 その子も、その後トイレに立った形跡はない。
気になったのは、ぼくの席からは、もっちとぶつかった瞬間、その子が消えた(つまり転倒した)ように見えたのだが、係のお姉さんも寄っていかなかったし、結局何事もなかったのかもしれない。
何事もなかった?!
舞台作品のレベルは、決して出演者や制作者たちだけで作れるものではない。 観客がいて初めて、「舞台」は完成するのだ。 その作品の最後の仕上げをするのは、観客なのだ。 こんなことはシアターゴアーにとっては釈迦に説法、あたりまえのことだ。
もっとも、わかっていない人たちは、「自称見巧者」の中にも残念ながら、いる。
だがこういうことが起きると、 「やっぱりジャニタレのファンってさ・・・」 と、ののしられても仕方がないのか? と、ぼくは石を飲み込んだみたいに胸が冷たく、重たくなった。
正直、それ以降、ぼくは意識が半分とんでしまった。
ごめんね、今日、楽しんだ人たち。 そして、これから観るのを楽しみにしている人たち。 水を差してしまって。
でも、「ここまではやってもいいんだよ」という範囲が、自分勝手に拡大解釈されていくのはコワイ、と思ったので書いてしまった。
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