| 2003年03月19日(水) |
北へ急ぐ人の群れはナゼか無口で・・・ |
津軽海峡冬景色ですナ。
東北新幹線のホームには、そんな風情は全く無く、 団体のオバハンのけたたましい声と喧騒が渦巻く。
でも、向かいの東海道新幹線よりも穏やかな雰囲気なのはドウしてか?
気のせいだろうか。
新幹線に乗りました。
何度乗っても、ワクワクするのはどーしてでしょうか。
「なんともお子様だナァ」
とおもいつつ席に着く。
走り出すと、”ぼーっ”っと外を眺める。 なんてことはナイ景色だけれど、飽きない。 イロイロなコトを考えつつ眺める。 頭の半分はカンガエゴト、半分は景色を追いかける。
そういったカンジがカンガエスギなくてイイ。
中途半端な午前中の電車は空いていて、5号車は人まばら。 高速に移動する空間は、いつしか自分ひとりの空間となる。
甘ったるい缶コーヒーをすすり、ほのかな温かみを感じながら 景色を追いかけるのが、何とも非日常的で楽しい。
贅沢な時間、とすら思う。
カンガエゴトの方は、ドウドウ巡りでまとまらず。
「まあ、それでもイイかナ?」
と、思う。
久々に心の余裕すら感じる。
無粋な奴が居たもんだ、携帯電話がブルブルと着信を伝える。
”はぁ〜”とため息を付き、席を立つ。
なんだかんだ言っても、デッキに一番近い席を選ぶあたり、 仕事を忘れていないのだナァ。
病気だな。
電話が終わると、無性に腹だだしくなり、電源をoffにした。
どうせ、あと1時間くらいだ。 この貴重な時間を楽しむことにした。
景色が急に田舎風景になってしばらくすると、目的地に着いた。
吹雪の街を抜け、駅へと急いだ。 帰りは乗客も多く、落ち着かなかったが、電車が動き出して すぐに、眠ってしまった。
気が付いたのは東京駅だった。
東京駅は、ナゼか他の駅と空気が違う気がする。 なぜか地方の空気を感じることが出来る。
会社に戻る。
何年たってもこの町の空気は好きになれない。 違和感はぬぐえないままだ。
空気と言うよりも、この街の混沌とした”気”が好きになれない。
もっと”あっけらかんとして、抜けるような雰囲気”がする街が好きだ。
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