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2003年07月27日(日) ヒキルさんはなぜ売れるのか

この間、海外の人が「ウタダ ヒキル」と記述していた話を書いたので、今日は彼女について書いてみようと思います。

私は宇多田ヒカルさんの歌が大好きです。
(中学生の英語の授業みたいな文章ですみません)

前にある音楽評論家が、「なぜこれほどまで宇多田ヒカルは売れるのか」という話をしていた記事を読みました。
その内容は、私としてはちょっとオドロキでした。

要約すると、
『「宇多田ヒカル」という人間は、アメリカ育ちの英語ペラペラで、コロンビア大学にも受かっちゃう。そんな外国への憧れをいまだに根強く持ち続けている日本人、そして学業も立派に修めるミリオンセラー歌手である彼女をうらやむ若者たちが、歌のところどころにちりばめられた、日本人でも分る程度の英語の歌詞をカラオケで歌うことが気持ち良くて、売れているのだ』
というものでした。

評論家という仕事上、そういう深読みというか、悪く言えばちょっとナナメ入った分析というのは仕方の無いことかも知れないけれど、私はそんなもんだろうか、と首をひねってしまう。

確かに、宇多田ヒカルという人はすごい人だ。バックグラウンドも華やかだ。
でも私は、それは単なるスパイスにすぎないんじゃないかと思う。
初めて彼女の歌を聞いたとき、私はこの歌手が「藤 圭子の娘」で、父が音楽プロデューサーの「サラブレッド」で、「アメリカ育ち」で、「バイリンガル」で、「まだ10代」だという情報は知らなかった。
それでも彼女の歌声を好きになったのである。
その後、いろんな情報を知ったけれど、私は初めてCDショップで彼女の歌声を聞いた時の感動を、今でも覚えている。

確かに評論家の言う、「心地よさ」が彼女の歌にはあると思う。
それが彼女のヒットの大きな要因であることも。
それが「カラオケで歌う」心地よさなのかどうか…
まあそれもちょっとはあると思う。

彼女の歌う「光」を聞いて思ったけれど、彼女の歌声はその名前の通り、光のある声なんだなあと、私が好きなのはそこなんだなあと、それが心地よさの根源なのだなあと思ったのでありました。

音楽評論家の話は確かにあんまり気に入らなかったけど、それよりも何よりも
そういうことを意識し過ぎちゃうと、大切な直感が鈍りそうだなと思いました。

それから、あんまり評論は読まなくなったみぅこむなのでした。

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