Dailyみぅこむ
私はOL。ショムニのような強烈な先輩、ではないけどおもしろい先輩がたくさんいます。課は違うけどかっこいい香取慎吾が会社にいて、結構わたしたちは仲がよいのです。香取さんはもちろん先輩リーマンです。黒いスーツをバシっと着こなして、う〜ん、かっこいいワ! ふー!終わった!でも競技はどんな感じだったのかしら?興奮しすぎたのか記憶がないわ。でもとっても楽しかったってことは確かよ!さ、それでは引き上げましょうか、香取さん。 香取さんと会場の廊下をてくてく歩いていました。一般客が通らない廊下だったので、人はほとんどいないし、ゆっくり歩けます。私が興奮してしゃべりまくるのを、香取さんも明る〜く受け答えしてくれる。いい人だ、香取さん。香取さんはいまだに首からどでかい望遠レンズのついたカメラをぶらさげています。てくてくてくてく。歩くことしばし。 背後に、気配を感じました。香取さんと同時に振り向くと、なんとそこには、あ、あこがれの、アニシナとペーゼラがっ!ぎゃー!舞い上がってわけが分からなくなっている私!あ、あ〜、ペーゼラ!やっぱりアンタ、かっこよすぎだわーっ! 「写真、一緒に撮らせてもらおうよ、ねぇ」 か、香取さん!グットアイデア!しかも私が返事をするより先に、もうふたりに頼んでる。どうやらオッケーしてくれたみたい。香取さんがカメラを構える。私は舞い上がったまま、ふたりのまん中によろよろと進みでた。両手にアニシナとペーゼラ。あーっ、アイスダンスファン冥利につきるぜってんだ!コンチクショー! すると、ふいっとアニシナが脇に避けました。どうやら私がペーゼラにくらくらしているのが分かったらしく、気を遣ってくれたようなのです。一緒に入って、と言ったけど日本語だから通じるわけない(フランス人)。まあいいやっ!願ったりかなったりだっ!あとでアニシナとも撮ればいいんだ。ペーゼラとツーショットなんて、いや〜サイコ〜! しかもペーゼラ、なんと左側に並んだ私に、ちょっと腕を出す。「腕を組もう」ポーズよ、これは!だ、だめですよ、そんなことしたら、本当に私、鼻血吹きま… がばーっ! 私の本能は遠慮なく、しかも両腕でペーゼラの腕に抱き着きました。腕を組んでいるというより、これはダッコちゃん人形ね!でも今なりふりなんてかまってられないのよ!あー、幸せ…。カメラとの距離を気にしてか、ペーゼラはちょっとずつ前に出る。私も腕にしがみついたまんま、前に出る。そしたら香取さんが「おっは〜!」とか言い出した。思わず私も左手を放して(右手はつかまったまんまよ)、「おっは〜」のポーズ。ペーゼラも、おっは〜…って、なぜ「おっは〜」がやれるの?!おっは〜は世界共通挨拶なのかしら?!さらに場の雰囲気はやたら盛り上がりだし、ペーゼラが「Jump!」と言う。え?ジャンプ?私は調子に乗って、ジャンプした。手はおっは〜のまま…。前にぴょーんと、ジャンプ。香取さんがこれでいこうと言い出し、「せ〜の、ジャンプ!」私はペーゼラの、Beethoven's Last Nightでの華麗なバレエ風ジャンプを頭に描いていました(私にしか分からない表現)。ペーゼラも同様だったらしく、ジャンプは華麗なあのジャンプ!わたしも見よう見まねであのジャンプ! パシャっ! いや〜いい写真だったか、よくわからないがとりあえず写真を撮ったわ。そしたらふたりは、時間がなくなったらしく慌てて去ろうとした。私はできれば握手したかったので追い掛けつつ手を差し出したが、間に合わない。階段を降りだしたふたりが、振り返り、ペーゼラは握手できず宙に差し出したままの私の手に気付いて、離れていたけど彼も手を伸ばし、なにかひとこと言って、慌てて去ってゆきました。 いや〜〜〜〜っ!夢みたい!あの二人にあえるなんて…夢みたい…ゆ、め… 目が覚めた。気がつけば顔がにやけている。ものすごく、幸せそうな顔で笑いながら寝ていたらしい。あー、夢か、そうだよな…。でも夢でもいいや。こんなアホ幸せな夢、そうそう見られるものではない。幸せ〜。 しかしあの写真、どんな出来だったのか…それだけが気になるわ。
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