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2000年12月22日(金) 今度は本当のインタビュー!

 昨日は風邪気味で、体調がすこぶる悪かった…けど、寝てはいられない!だってだって、大事なインタビューの日なんだもん!

 大学の「社会教育学演習」という講議で、社会人学生に関する調査を行うことになり、私含め4人のグループはT大の大学院に作成したアンケートを配った。しかもアンケートした中から数人には実際にインタビューしてこい、と言われたので、教授の紹介で大学院に通う60代の、元校長先生にインタビューすることになったのだ。教授からは、電話番号だけが「ほい」と渡された。あとは勝手にアポとって聞いてこい、と、そういうことらしい。
 大体、インタビューでさえ初めてなのに、自分の3倍以上年を重ねた、しかも元校長先生に、こんな青二才がのこのこ不馴れなインタビューのアポを取ること自体、とっても緊張する。あっちだって、本当は嫌なんじゃないか…?とかなんとか、心配している暇はあんまりない。年内に実施するには、今すぐ電話しなくちゃならないのだっ。そこで、電話をかける人を、じゃんけんで決ようと、私が言ってしまった。
 ・・・負けた。
 なぜだー!と、キスミント気分に浸っている時間はない。さっさとやれ、とメンバーが見ている。くそー、アンケート用紙製作もほとんど私がやったのに。助手にも顔覚えられてしまったのに。電話くらいは誰かにやらせようと思ってたのに。じゃんけんなんて、言うんじゃなかった。うっうっ。どうして貧乏クジばっかり引くんだ私は…。
 目上の人に電話する時のマナーが、いろいろ頭をよぎる。先生はお留守だったが、奥さんが出た。マナーがよぎりすぎて頭がメダパニになってしまった私は、自分の電話番号をうっかり間違えて教え、「あっ!間違えました!」で奥さんの笑いをとった(とらんでいい)。結局2度電話したがお留守なので、「あした朝9時前に電話してくれれば」と奥さんからお聞きして、次の日はしっかり8時に起床(ふだんは8時30分に起床)。8時30分に電話した。ちょっと新入社員気分を味わう(は?)。やっとこさM先生とお話することができた。アポを取るのにも、やっぱり緊張気味で一苦労。いや〜な汗をかいた。日程は来週木曜日12時から、場所はT大401教室と決定し、電話を切る。
 でも、どうしてこういうことには波瀾がつきものなんでしょう・・・。
 さてさて、そのインタビューが昨日だったわけだ。メンバー4人、勢ぞろいで車に乗り込み、早めにT大に到着!知らない大学って、迷路のようだよ。どぎまぎしながら401教室を発見し、中で待機。
 ろくに打ち合わせをしていなかった私達は、今さらながら何を聞くか話し合っていた。あー、まだこないでくれ〜。ドアの外に足音が近付くたび、みんなどきっとする。
 コツコツ、どきっ・・・コツコツ、どきっ・・・
 その繰り返し。が、12時を過ぎても先生は現れない。もしや教室を間違えたのかともう一度フロアを確認しに外に出た。私は左へ、S子は右へ。お互い戻って来て、「ほかに401はないね」と確認しあって、また教室で待機。しかしこない。もう12時30分だ。先生には自宅の電話番号しか教えていないので、連絡が取れない。まさかこんなことになろうとは〜!
 さすがに心配になって、Hとふたりで事務室にでも聞きに行こうということになり、外に出る。どこにあるかわからないが、とりあえず一階に降りた。事務室は…と見たフロアマップに、私は青ざめた。
 私達のいる、401だと思っていた教室には「P401」の文字が・・・「401」という教室は、同じフロアの一番右端に、別にあるではないか!!まずい…姉さん事件です!つまり私達は、先生を30分以上も待たせてしまっているということだ!Hとふたり、慌てて本当の401教室へ向かった。中からは男の人の声がする。どうやら電話をしているらしい。ああいやだ…怒っていたらどうしよう…。意を決して「失礼します!」と覗き込むと、そこにはひょろっとした学生が一人携帯でおしゃべり中。私に覗かれて、ちょっとびっくりしている。「あ、すみません」となぜかあっちから言われて、私は「なんだよ!」という安堵とも疑問ともつかない感情のせいで、「あ、いえっ」と顔をひっこめた。
 どういうこっちゃ?
 とりあえず、ここにもいない。大学院生のことだから、どこかに所属研究室があるはずだ。そこにいるのか、いなくても研究室が分かれば…やっぱり事務室に聞きに行くぞ、とHと2階の事務室へ行くが、「窓口は1時からです」と一言でつめた〜くあしらわれた。 あーっだからお役所ってのはヨォッ!と怒りつつ、最終手段、自宅に電話することに。こうなったら奥さんに聞くしか手立てはない…。やっぱり、電話するのは、私なのよ、ね〜?
 プルルルル・・・・
「はい」
 あれ?この声・・・
「S大のみぅこむですが、M先生でいらっしゃいますか・・・?」
「あっ、はいっそうです!」
 どういうこっちゃぁ〜〜??
「すみません、急用ができてしまって!今から大学に参ります!」
 メンバー全員、顔を見合わせたが誰一人として怒る気分にはならない。どっちかというと、こっちの手落ちであちらに迷惑をかけたわけではなかったということに安堵した、というのが大きかったわけだ。連絡もついたわけだし、よかったね。
 そのあとは、わりとさくさくとことが進んだ。学生談話室でのインタビューは、T大の他の学生の視線を浴びながらでちょっと面喰らったが・・・とりあえずなんとかなった。いや、ここでもほとんど私の独壇場。皆、借りて来たネコとはまさにこの状態。私が振っても質問しない。仕方なく、全部私が聞いてしまったんだよ。あーまたかよっ!風邪で声がでないから、頼むっていっただろうがよ!
 人間、最後に頼りになるのは自分だけってか?!
 まあ、いい経験になった。なったけど、友情の方には隙間かぜが吹いた感じだよ全く…。
 みぅこむ初のインタビューは、こうして幕を降ろしたんでありんす。ちゃんちゃん。

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