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2001年11月11日(日) 一日早いプレゼント

休日の午前中に起きたのは本当に久しぶりの事だ。
新宿で先輩から余っているイベントのチケットを貰い、
一路横浜へ。桜木町の駅周辺はずいぶんと賑わっていた。
ランドマークタワーに入ると、バラスバンドのチューニングの
音が聞こえてきた。ふと前方を見やると、広場の周りに人垣が。

数校の高校の吹奏楽部によるミニコンサートが開催されていた。
お目当てのイベントにはかなりの時間を取られるだろうし、
その後夕方都内に戻る用事もあったのだが、どうしても足を止めず
にはいられなかった。

マーチやグレンミラーのブラスアレンジなどかつて自分も演奏した
お馴染みの曲ばかりで「これで終わり」と思いつつ、なかなか
その場を離れる事が出来なかった。ようやく意を決し、
歩き出したその刹那、ある高校の最後の演奏が始まった。
あまりに懐かしくて、またもとの人垣に戻ってしまった。

それは高校3年生の冬、最後の定期演奏会で演奏した曲だった。
もう4年も前のことだけど、不思議な事に苦労したフレーズ
なんかが鮮明に蘇ってきた。自然、頬も緩みがちになってしまった。

ようやく広場を離れパシフィコ横浜へ。
「トリエンナーレ2001」は今日が最終日ということで大混雑。
作品によっては1時間待ち等ザラの有様。
それでも一通り見て回る。芸術などよくわからないけれど、
花火の電飾、泥(?)の巨大ドレスなどなど、
興味の引かれる作品が多数あった。
アートを言葉で表現するのは難しい。

夕刻、高円寺へ。横浜で時間を取られ、待ち合わせには
すっかり遅刻してしまった。かつてのアルバイト仲間が
作・演出を担当している劇団の公演へ。

芝居を見るのは生まれて初めてだったのだが、至近距離で
展開される役者達の熱気・迫力あふれる演技に圧倒された。
テーマやメッセージ性に違和感が無かったわけではないけれど、
終了後は何とも言えない充実感が溢れていた。

予期せぬ心地よさに包まれた一日だった。
期せずして一日早いプレゼントを貰った気分だった。


おじゅん |MAILHomePage

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