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2001年11月01日(木) 夜の散歩

月日の経過の早さなど今更驚く事でもないのに
それでも月が変わる度、「もう11月か」なんて言葉が
口をついて出てしまう。

大教室の講義の最中、佐藤正午『取り扱い注意』を
読み進める。知人に「是非」と勧められた本。
確かに、僕にとって久々に「読み進めることができる」
小説であるように感じる。
けれど、正直に言えばもう一歩。やや余計な文章が目に付く。
村上春樹以外で集中して読む事ができる現代作家が
現れないだろうか。古典でも読むかな。

今日は夕食の後、友人と早稲田から池袋まで歩く。
散歩好きの彼と池袋まで歩くのは今回が2回目。
道すがら沢木耕太郎を勧められる。
ふらふらと適当な道を進んでいくのだが、夜空に
聳えるサンシャインを目印にしていれば迷う事は無い。
人でさえすれ違うのがやっと、という程の軒先をかすめる
狭い道が続く。時折、家の中からは家族の話し声や
炊事の音が聞こえてくる。
雑司が谷霊園と池袋の夜景のコントラストが印象的だった。

今日も月は綺麗だった。


おじゅん |MAILHomePage

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