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心地よい疲労感と共に帰宅。2日ぶりの家。 今日はサークルの論文集発行とOB会。なんとか どちらも無事終わってよかった。
木曜からキャンパスのすぐそばの友達の家に 滞在しつづけ、丸2日家を空けて原稿を書いた。 けれど、論文集の原稿を提出できたのが、 今日の13時過ぎ。大幅な締め切りオーバー。 改めて自己管理の杜撰さに反省。
書き終わった直後には論理的なミスやテーマ設定の問題点に 気づいたりして自分の勉強不足や準備不足を恥じた。 ただ、それでも自分の書いた原稿の載った論文集を手にした ときはやはり嬉しかった。これは自己満足の域を出るものでは ないとはわかってはいるが、問題点に気づけただけでも 収穫はあったということだろう。
*************************************************** 今日の午後はせわしなくキャンパス内を動き回った。 16時頃、コーヒーを手にベンチに座って一息つく。 もうすっかり見慣れた風景が広がっている。 土曜日のこの時間は学生の姿もまばら。
普段何気なく通り過ぎるキャンパスでは銀杏の葉がすっかり 黄色に色づいている。この季節の澄み切った青空を背景に して聳えるこの地のシンボルはとても美しい。 この地で迎える9年目の冬。
いつの間にか大学3年の冬を迎え、この地を去る時が 現実味を帯びて刻一刻と近づいてきた。9年前、 まだランドセルを押入れにしまったばかりの頃、 この地で始まる生活に根拠の無い無限の希望を抱いていた。 この地を去るのは果てしなく先のことに思え、想像すら することが出来なかった。
鮮明な記憶で覚えている。 9年前の2月、大雪で東京中の交通の麻痺したあの日、 初めてこの地と出会った。そのときはまだ、 この地に聳え立つ「シンボル」が自分の思い出の背景画 になるとは思えなかったし、自分はこの地に ふさわしい人間であるとは思ってもいなかった。 けれどそういう人間になりたかった。 いつのまにか「ここ」は僕のすべてを受け入れ、 そして優しく包みこんだ。
次の冬、そしておそらく最後の冬、 無数の失敗と喜びの思い出を笑顔で振り返って、 僕はこの地に誰よりもふさわしい人間であったと 自信を持って言いたいし、そう言えるはずだと思う。
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