エンターテイメント日誌

2005年01月21日(金) 新年初笑い<カンフーハッスル>

チャウ・シンチーの「カンフーハッスル」の評価はB-。

馬鹿馬鹿しくて笑える。全く退屈はしないがギャク漫画を読んだ時のような感覚で、後には何も残らない。エンターテイメント(=おもてなし)としては上出来だが「少林サッカー」ほどの衝撃度はない。

サッカーに少林拳を取り入れるという奇想天外さが「少林サッカー」の実にユニークな点であった。「カンフーハッスル」はブルース・リーを敬愛するチャウ・シンチーがそのものズバリ、カンフーへの直截的な愛を吐露しているというのは理解出来るのだが、余りにその想いにひねりがなく真っ直ぐで、もうちょっと作劇に創意工夫があっても良かったのではなかろうかと惜しまれる。

「グリーン・デスティニー」「マトリックス」「英雄/HERO」「LOVERS」などにはカンフー・アクションを映画に取り入れながら、まるで舞踏を観ているかのような華麗な美しさがあった。そういう視覚的美感がこの映画には少々欠けている様に想う。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]