2003年08月09日(土) |
史上空前の最低映画出現!? |
7/26の日誌でバカ映画の系譜について熱く語ったのだが、どうも究極のトンデモ映画が出現したらしいとアメリカでは大騒ぎ、たちまちそのニュースが全世界を駈け抜けた。
その映画の名前はGigli(ジッリ)。今年最低の映画を選ぶ祭典、ゴールデン・ラズベリー(ラジー)賞の話題を掻っ攫ったのは堂々5部門授賞したSwept Away(「流されて」のリメイク)であるが、それに出演したマドンナと、最後まで最低女優賞を争い、惜しくも敗れた「メイド・イン・マンハッタン」のジェニロペことジェニファー・ロペス主演の最新作である。
Gigliはジェニロペとベン・アフレックがこの映画で知り合い、恋に落ちたことでも有名になったのだが(今年の10月5日に結婚式予定)、とにかく凄い映画らしい。来年のラジー賞で少なくとも最低作品賞、最低主演女優賞、最低主演男優賞、最低カップル賞は確実だろうと今から話題騒然なのである。物語はジェニロペ演じるレズビアンの殺し屋が、ベン演じる異性愛の男性に惹かれていくという内容だそうで、予告篇を観たければこちらをクリック。
Gigliは8/1に全米公開され製作費5000万ドルに対して週末3日間で興行成績がたったの380万ドル(約4億5000万円)しか上げられず、惨敗。これにショックを受けたジェニロペは「もうベンとは二度と共演しない!」と周囲にわめき散らしているそうである。
で、これがどれほど凄まじい代物であるかはYahoo!Moviesを見れば一目瞭然だろう。まず、昨年度の最低映画とお墨付きを貰ったSwept Awayであるが、映画評論家の評価の平均がC-、一般ユーザー評価がB-である。ちなみにこれと英題がよく似たSpirited Awayこと「千と千尋の神隠し」は評論家の評価がA-、ユーザー評価がAとすこぶる良い。さて一方、Gigliの評価を見てみると評論家の平均もユーザーも共にD+なのである!レビューでなんとFという評価を下した評論家が二人もいる。曰く、「映画史上に残る駄作」だそうだ。ニューヨーク・ポスト紙にいたっては、この映画をこき下ろす為に紙面を丸々1ページ費やす熱の入れようである。いや〜笑ったねぇ。こんなに酷い評判はまさに空前絶後である。
8/2より「スウェプト・アウェイ」の日本公開も目出度く始まったようだから、いずれGigliも日本に上陸する日は来るだろう。今から待ち遠しくて仕方ない・・・って言うか、1800円出すのが勿体ないからレンタル・ビデオが出るまで気長に待とうかな。 そういや、どちらもソニー・ピクチャーズ・エンターテイメントの作品だ。ある意味偉いっ!
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