エンターテイメント日誌

2002年05月03日(金) カウント・ダウン!<エピソードII> +@

「スター・ウォーズ/エピソードII クローンの攻撃」の日本公開が7月13日に迫っている。アメリカではいよいよ5月16日からだ。カウント・ダウンは日々刻まれている。そして遂にジョン・ウイリアムズ作曲のサウンド・トラック盤が日本では5月9日に発売される。今回のジャケットは4種類。これは北米版の「ロード・オブ・ザ・リング」のサントラがジャケット違いで6種類出た事への対抗だろう。ちなみに「ロード…」の日本版は1種類しか出なかった筈だ。貴方ならどれを選ぶ?僕は既に心の内で、ジャンゴ・フェットのジャケットに決めている。当然、熱狂的なファンは4種類全部購入することだろう。

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札幌のタワー・レコードで「エピソードII」の輸入盤が視聴できたので、早速聴いてみた。今回の目玉は新しい愛のテーマ(ACROSS THE STARSというタイトルが一時期付いていた)である。しかし残念なことに、これが今ひとつ魅力に乏しいんだなぁ。他にめぼしい新テーマがないのも少々失望した。「エピソードI」の合唱による<運命の闘い>みたいなインパクトの強い曲が欲しかった。「エピソードI」の<アナキンのテーマ>も無調でありながら大変美しい曲で印象に残ったのだが…。ただ今回の「エピソードII」を聴きながら、終曲近くに<ダース・ベーダーのマーチ>が全面的に高鳴るので、「そうか、遂に今回アナキン青年はダーク・サイドに引きずり込まれる運命なんだなあ。」という感慨を覚えた。

「スター・ウォーズ」シリーズは<スペース・オペラ>と呼ばれるが、まさにジョン・ウイリアムズの作曲姿勢はオペラに対するもの、そのものである。ハリウッド映画音楽の創始者、エリック・W・コルンゴルド(「シー・ホーク」「ロビン・フッドの冒険」)は嘗てウイーンで有名なオペラ作曲家であった。しかしユダヤ人であった彼はナチスの台頭を契機にアメリカに亡命し、ワーグナーが楽劇で生み出した<ライト・モティーフ>の手法をハリウッド映画音楽に導入した。それが今日<〜のテーマ>と呼ばれているものである。そしてジョン・ウイリアムズはそのコルンゴルドの正当なる唯一無二の継承者として現在ハリウッドに君臨している。僕は彼の最高傑作は「スター・ウォーズ/エピソードV 帝国の逆襲」だと信じて疑わない。あれは魅力的な新曲が次々と出てきた。<ダース・ベーダーのマーチ><ヨーダのテーマ><ハンとレイア>…。特に愛のテーマに当たる<ハンとレイア>には目眩く官能があり、僕は今回の新テーマよりもはるかに好きである。

まあ、「エピソードII」の音楽については些かマンネリの感も否めないのだが(^^;、ジョン・ウイリアムズにはスピルバーグ監督の新作「マイノリティ・レポート」と「ハリー・ポッター」の2作目の音楽に期待するということで(笑)。

思い起こせばジョン・ウイリアムズの音楽と出会ったのは小学生の時、FMで流れているのを聴いた「スター・ウォーズ/エピソードIV」である。1978年頃のことだ。あの熱く鳴り響く旋律に燃えてから最早四半世紀が経とうとしている。僕もSWシリーズと共に長い旅をしてきたものだなぁ。


追伸:昨日、「キューティ・ブロンド」を観た。他愛もないサクセス・ストーリーなのだが何とも心がウキウキする愛すべき小品。三谷幸喜氏の台本による傑作ミュージカル「オケピ!」に<ポジティブ・シンキング・マン>という底抜けに愉しい曲があるのだが(川平慈英さんが好演)、「キューティ・ブロンド」はそういう何時も前向きな考え方のヒロインを想わず応援したくなる映画である。「アメリ」のキャッチ・コピー、「幸せになる」をそのまま流用したいような雰囲気がある。若い女の子達に絶大な支持があるのも納得がいく。たまにはこういう映画も良い。兎に角リーズ・ウィザースプーンの魅力に尽きる。決してニコール・キッドマンみたいな<絶世の美女>系ではないのだが、何ともその表情豊かな笑顔が魅力的、とってもキュートなのである。彼女が身に着けるファッションも文句なく可愛い。これはまあ、騙されたと想って(^^;観て下さい。上映時間も1時間36分と短いので、お気楽な気持ちで是非。


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雅哉 [MAIL] [HOMEPAGE]