東京の片隅から
目次きのうあした


2020年10月11日(日) ソイミート

義父は時々怪しげな食品を衝動買いする。
この前は粉豆腐だった。高野豆腐の粉である。ハンバーグに混ぜるしかないかと思っているうちに、義母が処分したらしい。
その前は芥子の実だった。少しだけ使ったが、まだまだある。あんパンでも焼くしかないのか。
その前はオートミールだった(2回目)。これはまだ未開封。前回は使い掛けの時に義母が処分したので、お菓子に使えるから賞味期限が切れても取っておいてくれ、と言ってある。
その前は抹茶グラノーラ。おやつに食べようと思っていたら、これも棚でかさばることに腹を立てた義母が封も切らずに処分した模様。
そして今回は乾燥タイプのソイミートである。義母はなんだかわからなかったらしい。ドッグフードだと思われたかもしれない。代用肉ですよ、と身も蓋もない説明をする。
袋に描いてある調理法のとおり、コンソメスープで下ゆでしてみたが、どうあがいても大豆+大麦だった。それ以上でもそれ以下でもない。大豆そぼろと考えれば悪くないが、これを「ミート」と呼ぶのは牛や豚に失礼だろうと思わせられる、そんな味だった。
いろいろ考えたが、結局、トマト缶と少しだけあった挽肉とタマネギを投入して、ミートソースにした。カレーでもよかったかもしれない。というかそれにしかできない気がする。次回がないことを祈る。

いわゆる健康食品系が多いので、よかれと思って買ってくるのはわかるのである。
ただ、主に料理をしてくれる義母も70代後半、これまで食べたことのない食材の調理はハードルが高い。保存食材であれば自分が休みの時になんとかできるが、それでもなんとかならないものはなんともならない。


はる |MAIL