東京の片隅から
目次きのうあした


2018年06月13日(水) いろいろ吐き出す

今日の羽化は4匹。昨日2匹外に出したらしく、今朝2匹網戸に留まっているので、家の中にいる可能性があるのは昨日と変わらず7匹ということになる。帰宅後確認したら、家の中に4匹いたとのこと。朝の2匹も含むだろうから、残りは5匹か。もっとも、日中窓を開けたままあれこれベランダでやっているようなので、その間にふらりと外に出る可能性は高い。

作者の差別的ツイートが問題視されたライトノベル。そもそもの主人公の設定が近現代史に詳しい人間なら何をモデルにしたのか明白。その他にも実態はともかく幼女の姿のキャラクターを攻撃して「男女平等」とのたまうあたり、作者のそもそもの人間性を疑わざるを得ない。
インターネットのサイトに載っていた時点では同人誌のような扱いで問題にならなかったのだろうけど、活字で出版した以上出版社の責任もあるわけで、アニメ化に当たって声優に累が及ぶ可能性が大きかったことを考えると、アニメ化中止、書籍の「出荷停止」は妥当な判断と言える。18巻も出てまで気づかなかったのかと考えると編集者の倫理観と小説を見る目は節穴としか思えないが、専業の出版社ではなさそうなので、プロフェッショナルではなかったということだろう。
そもそもライトノベルの作者も読者も出版関係者もほとんどが男性である以上、そういう女性蔑視的、人種差別的言動が強くても見逃されやすいのではないかと思う。水戸黄門のように、パターン化された話で現実社会のフラストレーションを鬱憤を晴らせればOKで、万能主人公、理由のない絶対悪、無意味なハレム(モテ)、キャラクターの心理掘り下げの甘さ。フォーマットに則って当てはめ、適当に味付けすればおしまい。転生した主人公が倒した悪の魔王が前世の我が子だったことを知った主人公の苦悩、みたいなシリアスな展開は好まれないだろう。けど、それが書けたらジョージ・ルーカスになれるぜ。

ところで、ライトノベル騒動と、女子小学生殺害事件と、目黒虐待事件と、新宿体当たり野郎は、根底でつながっているように思えてならない。
人生経験の乏しい者が弱い立場の者を虐げることでストレス解消をして強者の仲間入りをしたような錯覚を感じる。そこに「相手」はいない。あくまで相手は人間ではなくものとして扱われている。他者への共感の乏しさは今の社会全体を覆っているけど、このところ続く憂鬱な出来事はその一部に過ぎないのだな。


はる |MAIL