東京の片隅から
目次きのうあした


2017年01月09日(月) 成人の日とは果たして

世間は成人の日だ。自分は式典には出席しなかった。きょうだいも出なかった。まーさんも出なかったらしい。(そんな式典があることすら知らなかったとのこと。郵便物を見ていないのか。)ネット上でいろいろ呟いている自分の友人たちも出席者はほとんどないようだ。大学の友人の中にはちらほら出席者はいたような気がする。
あれは一体誰が参加するものなのだろうかという疑問が湧く。その自治体の成人全員が一つのホールに納まるはずもない。そのホールで納まる程度の人間しか出席しないイベント、ということだ。
そもそもサービス業などで休日に働いている人は出られないし、学生であっても試験期間であったり遠方であれば参加しないだろう。女性は振袖がほとんどだから着物に興味がなかったり着たくても準備できない人も参加しないだろう。
とすると、出席者は「式典に出席できる時間的余裕」「スーツや振袖を着られる経済的余裕」「義務教育中に嫌な思い出がない・会いたくない人間がいないという精神的余裕」のあるごく限られた人のための式典なのであろう。
マスコミは変わった風体の新成人をおもしろおかしく取り上げているが、その式典に集まること自体が既に少数派と化しており、その中で極端な人間はさらに少数である、という現状には目をつぶっている。


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