東京の片隅から
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今更だが、レム「ソラリス」読了。 高校生の時にちくまあたりから「高校生のための文章読本」というのが出ていて、副教材として使っていたのだが、その中に載っていた。この「文章読本」お薦めです。自分だったら絶対読まないような文章も強制的に触れることになるので、思わぬ引き出しが広がったり(そして泥沼化する)可能性がある。「読みたくないものを読まされる」経験って素敵で貴重だよね。この「読本」はシリーズで3冊くらいあったと思う。 そのときに一部を読んだきりで、本屋でぱらぱら流し読みしていたにしても、ちゃんと通して読んだのは初めてかもしれない。 タルコフスキーの映画の方は見ている。寝た。
今回読んだのは最近出た新訳の方。もともとの翻訳はロシア語版からの重訳で、新しいのはポーランド語からの直訳らしい。旧翻訳は多少省略があるとのこと。
小難しい物理の話は10段階で2を取った(当然赤点だ!年間4回(前後期制)のテスト合計点が2桁だった生粋の私立文系であります)私にはちんぷんかんぷんだが、いるはずのないものに遭遇してしまったときの人間の恐慌状態、それを受容する、というか受容し過ぎるまでのプロセスが興味深い。 物理やら哲学やらコミュニケーションやらとにかくいろいろな切り口があるので、読む人それぞれに全員違う感想が出てくるんだろうなぁと・・・。 自分だけのことにしても2回目3回目でまた違う感想が出てきそうで、しばらく鞄のお供になりそうな気配。
例え幻でも逢いたい人に逢えるのはなんて幸せなことなんだろうと思う。羨ましいというよりももはや妬ましい。 私がケルヴィンでも、ポラリス残留を選択する。
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