東京の片隅から
目次|きのう|あした
もう4年、まだ4年。 あのときは育児休業中で家にいた。ずっとテレビを見ていた。 テレビの中の映像がまるで現実感がなくて、呆然としていた。 影響を実感したのは当日よりも実際に生活に支障が出始めた数日後から。 それでも、毎日計画停電はあったけど、わりと冷静だった気がする。 パニックを起こしても何もならないし、放射能を懸念して関西などに避難した人のニュースも出てきていたけど、義父母の実家が宮城県内にあってもっと被害が出ている現状で(人的被害はなかった)、自分たちだけが避難するという選択肢はなかった。 毎日家の中にいて、それでも毎日暖かくなり花はほころび春がやってくる。窓を開けなくてもそこから見える猫の額ほどの庭の楓は芽吹き、花は咲き、蝶が飛ぶ。 延期されていた保育園の入園説明会もあって入園準備を始める。4月になったら会社に復帰する日が近づく。 やらなければならないことがあること、季節が冬から春に移りゆくタイミングだったことで、必要以上に不安に飲み込まれなかったのだろうと思う。
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