東京の片隅から
目次|きのう|あした
マニキュアを塗る。 お洒落のためというよりも、爪を保護するためだ。 本当はマニキュアは爪には良くないというのは知っている。 でも、もともと爪が薄く、普通に顔を洗っていても顔を切る、すぐ爪を割る、折る、皮膚から浮く。 超深爪だった子供時代の後遺症もあるんだろう。 書類を捌いていても爪を傷める現状では、何かを塗らざるを得ない。
爪を塗るということ。 手をていねいに洗う。 爪ブラシも使う。 保護クリームをつける。 マニキュアベースを塗る。 マニキュアを塗る。 はみださないように、むらにならないように、気をつけて。 トップコートを塗る。 はみだしたところを拭う。 乾くまで何もできない。 ただぼおっと待つ。 自分の内側へ入っていく。
何か一つのことに集中すること。それが今の自分には必要だ。
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