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2004年03月06日(土) ■ |
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♪アイーダ・ゴメス スペイン舞踊団『サロメ』(&スエニョス)パコ・モラ、カルメン・ビリェナ、ニコラス・マイレ、(04/05/15up) |
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BBSより転載(観劇後、簡単に書いたものです)
サロメ: アイーダ・ゴメス ヘロデ: パコ・モラ ヘロデヤ: カルメン・ビリェナ ヨハネ: ニコラス・マイレ
世界的な映画監督のカルロス・サウラ氏が演出し、アイーダ・ゴメスさんが出演した『サロメ』を観てきました。解りやすく焦点がしっかりした演出、何より出演者が素晴らしくてとても良かったです♪
まず第1部は、色々なタイプのフラメンコが何作品か上演され(けっこうスタイリッシュでカッコイイ)、段々と気分が盛り上がり、第2部は物語舞踊の『サロメ』が上演されます。 主要なキャストは、役の強さを見事に演じ、観客はその世界にドップリと浸れました。
物語は退廃的なヘロデ王の宮廷が舞台。 好色な王ヘロデ、狂おしくヨハネを求めるサロメ、“女”の濃いエキスを凝縮したような母ヘロデヤ。清廉な美しい男ヨハネは誘惑の拒絶。狂乱へと導くような宮廷の男女達...。 皆、この物語の世界にピタッとはまり込み、それは濃くて大熱演でしたよ。 特に「7つのベールの踊り」(身に付けた衣装を一枚づつ脱ぎ去っていく)で興奮は最高潮に達し、観客は圧倒されるばかりです。
美術は凝ったものではないですが、影や色彩、スポットを生かした美しいもので、話の進行もスムーズで見事! 芸術監督で、サロメ役を演じ踊ったアイーダ・ゴメスは、深い表現力と様々な舞踊スタイルを習得した強い個性の持ち主です。彼女がサロメをどのように演じるかは、是非多くの人に見て感じて戴きたいとおもいました。
それともうひとつ注目は、一人だけ本格的なクラシックバレエ出身として参加した、ヨハネ役のニコラス・マイレ君。この人が登場するシーンでは、月を背景に、上半身は裸、下だけ白い裾の広がる衣装を着て、とても美しい踊りをされていたので、AMPの『白鳥の湖』を思い出してしまいました。(話は全く違うけど...) ゴメスさんとマイレ君の踊りは、哀しくて美しい。
このニコラス君は、1994年のローザンヌ国際バレエコンクールで、キャッシュプライズ賞などを受賞した経歴の持ち主。(ヴィシニョーワがゴールドメダルの年です) その後、様々なダンスカンパニーで経験を積んだ方のようです。
なにはともあれ、大盛り上がりのカーテン・コール。(祭りのように踊りまくること!) 皆、サービス精神が豊富で、最後まで楽しませてもらいました。
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