ヒトリゴト partIII
 Moritty





2005年01月16日(日)



人間の命なんて風の一吹きで消えてなくなってしまうようなものだ。人生を語れるほど長い人生を生きてきた訳ではないが、母を看取って、そして津波の被害で亡くなった方々を思うとそんな風に思えてしまう。そんなはかない人生なのだから、どう生きるのもその人の自由だ。しかし、生きていることそのものに意味はあるのだろうか。生きている人が大事、生きていることが大事、というけれど、死んだ人にも魂を揺さぶられることがある。私は小説を読んだり絵画を鑑賞したり音楽を聴いたりすることが好きだけれども、それはその作品の中に命の息吹を感じるからだ。そして、それらを創った人間たちのほとんどはすでにこの世にいない。逆に、生きている人間でもまったく魂を感じない人もいる。だから、「生きている」こと自体にあまり意味は感じない。ただ「生きている」だけでは、その人生を生きているとは言えないと思う。

私は私の人生を生きているのだろうか?

【写真:親子バッタ】

<< >>
Latest Index Comment Home

-->