BMJ付属
佐藤君のひなたぼっこ
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◆箱根の椿という峠に学校のバイク部員に連れられていってみた。
大型まみれ イカレ狂ったバンク角。
レベル高ェ・・・。
道連れのバイク部員は二人とも250だが彼らの走りレベルも想像を絶していた。
しかし、俺も「アウト側のヒザでタンクをインに倒しこむ」を実践してみると バイクは恐ろしいほどぐんぐん倒れながら曲がってく。 なるほど!バイクはこうやって乗るのか! いままで「なんとなく乗りにくい変な挙動をするのがバイク」みたいに「変な挙動」として放置してきたものが、 ヒザでタンク押し倒しを実践すると完全なくらい美しく調和するのだ。(んな気がした)
『初級バンク』を習得した!
環境も技術習得も革命的な体験をした。
タイヤ全使いまでは・・・あと1センチ。 もう一歩、奥に行かねばならんのだなあ・・・。
しかし、『初級バンク』、想像以上に精神力を消耗する!
何度かそのあたりを走って徐々にタイヤの「使えてない部分」幅は小さくなっていったが、 だんだん走りにまとまりが欠けてきているのが自覚して分かってきた。
初めてやる行為への慣れの無さ、単純な技量の低さがこのハイペースな消耗を生んだのだろう。
「帰るから2本だけ流して帰ろう」
この時点で精神消耗は結構きてたんだが、「流すぐらいならなんとか」 と思い、ついてゆく。 1本目はそれなり。 全く危なげなかった。
しかし、2本目は完全に精神力が尽きていた。 カーブはなんとか耐えれたんだが、 『初級バンク』をただ忠実にやることがすらままならなくなって精彩を欠いていたのが後になって思い出される。 何故か、最後の、結構きつめのカーブだったが、 そこへ十分曲がれるなんでもない速度で突入、 意味も無く挙動が乱れてしまい、はらんでしまう。 軌道を変えれば全然コースに戻れるのになんだかぼやーっと路肩の砂利に一回出てそこからゆったり道路へ帰ろう、 そう判断していたような一瞬の記憶がある。 さしてスピードは出ていなかったのだが、砂利に入ったら一瞬にして前輪を取られてコケてしまった。
まあ苦笑いで起きればいい筈だったがそれは自分のバイクだった場合。 「ツーリング」と聞いていたので自分バイクは修理中なので友人バイクを借りて来てたのだ!
今まで数回コケた事はあったが、こんなに茫然自失の感触を味わったのは初だった。
右フロントカウルが割れてショックを吸収してくれたのか、 エンジン・ブレーキ・フォーク等の機能面は以外にもほぼノーダメージ。 人間のダメージも軽微。
バイク部員の人々に割れたカウルをガムテープで直してもらい、帰途に着く。
さあ・・・カウル探さなきゃ!
家に着く。
うーん。 俺頭おかしいのかな。 もう、また走りたい!
が、同時に思った。
今日、椿峠にいた連中・・・アレは「走り屋」だ。バイク部員も含め。 俺は、テクニックは付けたいし、早く走れるようにもなりたい。 だがそれは「ツーリングでのワインディングシーンをより楽しくする為の要素」であって、 究極的にただただバイクで早く走ることそのものを目的として、ひたすら周回、技量を磨く、敵を倒す「走り屋」になりたいワケでは無い。 ここのところを明確にしておく必要があると思う。
◆家に着くやいなやそのまま本サークルの飲み会へ。
新宿だとずっと思ってたら下北開催。
悩んだ挙句、一番早いのは・・・チャリ!
きーこーきーこー
25分で下北到着!
途中、停車中の車の横通ったらいきなりドアあいてヒット、 転倒、手から出血というアクシデントに見舞われるが、 時間ギリギリで急いでたし、チャリが憎い位ノーダメだったので 「大丈夫ですか!?」 「いてーーー」 「あ!キミうちの妹の夫にそっくり!」(マジで言った) 「意味わかんねーよ!」
「チャリンコノーダメだったし急いでるからもーいーよ これからドア開ける時、もっと後ろよく見てよ!!」 「すんません」
飲み会は・・・なんか酒が足りなくいつもみたいに酔えた感じがしなかった。
案外昼間の精神的ショックが無意識に残って酔いを妨げていたかもしれない。
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