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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2005年02月15日(火) --

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☆銀花の35年。

季刊誌「銀花」がこの冬、35周年を迎えている。

移り変わりの激しい世の波間にあって、 雑誌として得がたい長寿のめでたさと同時に、 これまでありがたく読ませていただいた 手仕事の神髄を突き詰める内容の深み。 創刊当時から貫かれてきた編集方針に いささかの後退も見せず、時は経った。

そして今回は記念号として、ふろくがついている。 ひとひらの、花弁のかたちをした「散華」が、 表紙をあけたところに、赤い袋に守られ、収まっていた。 木版で一色ずつ重ねた、ていねいな仕事。

私のいただいた散華は、三浦景生画伯の絵。 思ったよりもしっかり厚く、額に入れて飾ろうかと 思いつつ、ながめている。 思えば、散華なるものを教えられたのもこの雑誌からだった。

特集の全国注連縄コレクション、 本の虫に贈る木の家具、 銀花の装丁を手がけてこられた杉浦康平さんの 雑誌デザイン特集と、 興味は尽きない。 銀花こそ、雑誌世界の「お正月」なのかもしれない、と ふと思う。 (マーズ)


「季刊 銀花」(雑誌)/ 文化出版局

2002年02月15日(金) 『クレメンタインの冬じたく』
2001年02月15日(木) 『ピュア・スタイル』

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