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前回の『ダンカンの花嫁』で モンタナの牧場へ嫁いだマデリンの継兄、 こういう話にうってつけのキャラクター、 ロバート・キャノンのロマンス。 (アメリカでの発表は1994年)
心の奥へ誰も立ち入らせないロバートが ついに出会った運命の女性、エヴィー・ショー。 エヴィーは10代で新婚の夫を亡くし、未亡人として ずっと独りを通してきた。 アラバマ州ハンツビル、避暑地の湖。 エヴィーの仕事は、ボート小屋の管理人。 生活は苦しかったけれど、 昔なじみの人々に囲まれた平和な日々。
そこへ突然ニューヨークからあらわれたロバートが、 すべてを変えてしまった。 実はロバートがエヴィーに機密漏洩の嫌疑を かけて近づいたことを、当然ながらエヴィーは知らない。 とはいえ、危険な人物だということだけは、直感している。
『愛なき誘惑』というサブタイトルがついているように、 『ダンカンの花嫁』と同様に、リース・ダンカンも ロバート・キャノンも、最初から愛を自覚していたわけではない。 しかし・・・というストーリー。
ロバートとエヴィーが親しくなってゆく 課程は、夜更けに疲れた頭で読んだせいだけでは ないと思うが、じわっときてしまった。 大切なものを一度失ったら、二度は失うまいと 誰もが決意するのだ。
ラスト近くでは、子どもが二人になったマデリンの家庭も 登場するように、この2冊はいわば姉妹編である。 愛のない誘惑にさらされたマデリン、 そして次にはロバートが誘う立場に。 と考えれば、姉妹というより兄妹編か。
好みからいうと、私はロバートタイプなのだが、 リース・ダンカンみたいなタイプは、 日本にはまずいないだろうなあ、と。 まあ、そういう意味ではロバートみたいな人も いないわけなので、同じか、と どうでもいいことに考えをめぐらしている。 (マーズ)
『誘惑の湖』著者:リンダ・ハワード / 訳:新井ひろみ / 出版社:ハーレクイン2004
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管理者:お天気猫や
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