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夢の図書館新館

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-- 2004年03月25日(木) --

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ロザムンド・ピルチャー(1)

☆あたたかな昂揚感を求めて

◆ ロザムンド・ピルチャーとの出会い

仕事に疲れて落ち込んでいる時、私が手に取る本、 それがロザムンド・ピルチャー。 つきあいはまだ浅く、一昨年図書館の棚で何気なく手に触れた 『ロザムンドおばさんのお茶の時間』がきっかけとなった。 どれも他愛のない短編だけれど、 ごくごく普通の人たちの日常の中の心のふれあい。 特別素敵なことはおこらなくても、 私たちの身近にも必ずある小さな幸せに気づかせてくれる。 ピルチャーの物語は、早春の温もり。 まだ、本格的な春はやってこないけれど、 雪の間から、春が垣間見えてくる。 時々、寒さがぶり返すことはあっても、 その寒さの向こうにあるものを、 私たちは知っている。 必ずしも、今が幸せでなくても、 その向こうで私たちを待っているはずのものを、 ピルチャーはそっと、教えてくれている。

ピルチャーの作品は、ほとんど読み終えたけれど、 私にとって、彼女の作品は、『シェルシーカーズ』以前と、 それ以後とでは、大きく印象が違う。  ・短編集  ・『シェルシーカーズ』以前の作品  ・『シェルシーカーズ』以後の作品 私の中では、ピルチャーの作品は大きく、三分類できる。 実際には、ピルチャーの作品には、JANE FRASER 名義でかかれた ロマンス小説もあるから、厳密にはもっと細かな分類ができるのだろうけれど。 短編集や『シェルシーカーズ』以前の作品も好きだけど、 やはり、『シェルシーカーズ』以後の人生の円熟味を感じさせられる作品は 私にとっては特に大切な本だ。 「老い」ても、実りあるものとして人生は続くし、 自分の人生をいかに生きるかということを何の気負いも無く、さらりと描いている。 だから、私は常に傍らに、ピルチャーの本を置いておきたいと思うのだ。 (シィアル)

◆ ロザムンド・ピルチャー 著作リスト

[長編]  
Sleeping Tiger (1967)  
Another View (1969).....『もうひとつの景色』  
The End Of Summer (1971).....『夏の終わりに』  
Snow In April (1972).....『スコットランドの早春』  
The Empty House (1973).....『空っぽの家』  
The Day Of The Storm (1975).....『コーンウォールの嵐』  
Under Gemini (1977).....『双子座の星のもとに』  
Wild Mountain Thyme (1978).....『野の花のように』  
The Carousel (1982).....『メリーゴーラウンド』  
Voices In Summer (1984).....『コーンワルの夏』  
The Shell Seekers (1987).....『シェルシーカーズ』  
September (1990).....『九月に』  
Coming Home (1995).....『帰郷』  
Winter Solstice (2000).....『冬至まで』

[短編集]  
The Blue Bedroom (1985)  
Flowers In The Rain (1991)       
.....『ロザムンドおばさんの贈り物』         
『ロザムンドおばさんのお茶の時間』         
『ロザムンドおばさんの花束』      
      
※『イギリス田園の小さな物語』

[JANE FRASER 名義]  
Half-way to the Moon (1949)  
The Brown Fields (1951)  
Dangerous Intruder (1951)  
Dear Tom (1954)  
Bridge of Corvie (1956)  
A Family Affair (1958)  
A Long Way From Home (1963)  
The Keeper's House (1963)  
Young Bar (1965)  
A Day Like Spring (1968)

[その他]  
The World of Rosamunde Pilcher (1996)  
Christmas With Rosamunde Pilcher (1998)

2003年03月25日(火) 「木馬のぼうけん旅行」

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