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クリスマスにマーズから、アンデルセンの絵本をもらった。 絵も、文章もとても美しい本だ。
のっけから、ある意味強烈で、これはちょっとすごい本かもと、 期待が膨らんでいく。
この お話は ハンス・クリスチャン・アンデルセンさまがお書きになったのでございます(冒頭より)
とても丁寧な日本語で、物語は幕を開ける。 いつ頃読んだのだろう。小学生の頃だろうか? とても懐かしい。 子供だった私には、この上もなくロマンチックな物語に思えた。
将来のおきさきにふさわしい“ほんもののお姫さま”を捜す王子さまの前に、嵐の夜、「ほんもののお姫さまです」と名乗る びしょぬれのお姫さまが現れる。 おきさきさまは、“ほんもののお姫さま”かどうか、 ある方法でお姫さまを試すのだが…。
“ほんもののお姫さま”
数あるお姫さま方の中でも、“ほんもの”の、お姫さま探しである。
どんなお姫さまが、“ほんもの”なのか、
期待にわくわくしながら読んだ記憶がある。
ちょうど、今はディズニーのプリンセスシリーズが、
大人気のようである。
クラシックなお姫さま物語をぜひ、
小学生のめいっ子に読んであげたくなった。
蛇足であるが。
大人になった私は、“ほんもの”の証明(!)は、
それだけでいいの?
結局、このお姫さまはどういうお姫さまなの?
と、小姑よろしく、気になってしまった。
ロマンティックだけでは、足りなくなってしまったのだろうか?
蛇足ついでに。
「えんどう豆の上に寝たお姫様」について調べていて、
中国語訳にたどり着いてしまった。
中国語のタイトルは「豌豆上的公主」
学生の頃、中国語専攻だったので、懐かしさもひとしお。
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ところで、絵は繊細かつ、モダンでとにかく色が美しい。 エキゾティックな絵柄は、表情をよく見ると、 ちょっと怖かったりもするけれど、 それぞれのドレスの細やかな彩色まで楽しめる絵本です。(シィアル)
『えんどう豆の 上に ねむった お姫さま』 著者:H.C.アンデルセン / 絵:ドロテー・ドゥンツェ / 訳:ウィルヘルム・きくえ / 出版社:太平社
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管理者:お天気猫や
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