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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2003年02月24日(月) --

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『めざめれば魔女』

☆大人になるのは、ちょっとこわい。

原題は『チェンジオーバー』。 舞台はニュージーランド。 離婚した母と幼い弟の三人で暮らしているローラ・チャーントは、 なぜだか、同じ学校の少年ソリーことソレンセン・カーライルが 「魔女」であることを見抜いている。

そんなある日、弟のジャッコが、不気味な呪いを 浴びせられてしまい、病気になる。 ローラはソリーとともに、呪いをかけた相手との 孤独な闘いを始めるのだった。

二つの通過儀礼が描かれる。 思春期の少年少女の大人への道と、変身というダブルス。 懲悪のファンタジーであると同時に、 内側を見つめ、未知の自分をつくりあげる成長の物語。

一見うまくゆかないような胸をふさぐ状況が、 じつは終わってみれば必要な体験だったりするというのを 大人たちは経験から知っている。 でも、ローラたちには、これからなのだ。 嵐のただなかにいる船。

そしてソリー! 会話ごとに魅力を増してゆくソリー。 ローラと対をなすかのような少年、ソリー。 ソリーもまた、おおいなる問題を抱え込んでいた。 彼の属する一族、風変わりで不思議な家族のもとに 生まれなくても、問題の種はあるのだから。

ソリーがローラを「チャーント」と姓で呼ぶのが なんともいえず快かった。 ローラに、あんたは自分の部屋の内と外ではちがう、 といわれて、そわそわするソリー。 とつぜん矢のようにソリーの内側へ到達したローラを、 私たちはソリーの目をもって眺めるのだ。
(マーズ)


『めざめれば魔女』 著者:マーガレット・マーヒー / 訳:清水真砂子 / 出版社:岩波書店

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