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友人からもらった絵本。 私の家に今年やんちゃな白猫がやってきたこともあって、 この絵本が目にとまったのだそうです。 表紙からほほえんでいる主人公のしろちゃんの、 くりっとしてやさしい独特のムードに、 読む前からまいってしまいました。 まるで、モナリザの微笑!(しろちゃんは男の子)
本の裏側には、こう書いてあります。
---このお話は、月刊『母の友』(1954年1月号)に掲載された 『白ねこ しろちゃん』を加筆・訂正したものです。---
時間を超えて出会った、森佐智子と、MAYA MAXX。 つまり、50年近く前のお話が、MAYA MAXXの絵によって またふたたび(またたび?)の命を得たわけです。 絵本の世界では、ときどき、 こんなハッピーなことが起こるんですね。 そして、さすが、猫は9つも命を持っているというか。
まっくろいお母さんから生まれた仔猫たちのなかで、 一匹だけまっしろけのしろちゃん。 しろちゃんは、あるとき気付いてしまいます。 自分だけが、家族のなかで異質なものであることに。 お父さんが帰って来る日に、ついに家出してしまいました。
うれしそうなしろちゃん、 しょげているしろちゃん、 あんしんしたしろちゃん。 しろちゃんを見ていると、 「ちゃんと誰かに見ていてもらえる権利」の ことを思い出します。 権利なんて、傲慢な言い方ですが、 やはり、時代がどう変わっても、 「見守られること」は、 子どもにとって、失ってはならない 権利だと思います。
MAYA MAXXのサイトにゆくと、こんなメッセージが。
『私の作品の主題は語りかけることです。』
たしかに、たしかに。 (マーズ)
『しろねこ しろちゃん』 著者:森佐智子 / 絵:MAYA MAXX(マヤ・マックス) / 出版社:福音館書店「こどものとも年少版301号」
2001年12月10日(月) ☆特集:英国オヤジ刑事四人衆。
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管理者:お天気猫や
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