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パリジャンの知り合いはいますか?
― いません。
パリジャンが何を食べているか、知りたい?
― ちょっと知りたい。
そんな思いで手に取る料理本。 といっても、私はネット書店の書評を読んで買った。 だから、開いてみるまで、このレシピブックが ちょっと変わっていることを知らなかった。 ページはすべてモノクロ。 イメージ写真やちょっとしたイラストはあるけど、 料理写真は載っていない。
読む本なのだ。 別に、料理しなくたっていい。 私向きだ。
載っているレシピは176。 パリの大衆食堂(ビストロ)というのが、行ったことない私には なじみなくて、「これは、いかにもパリらしい味」 というツボもわからないけれど。 わかったつもりになる本とでも言おうか。 料理がわかる人にとっては実用的だし、 パリが大好きという人なら、 「この店、知ってる!」と喜ぶだろう。
レシピの提供者は、圧倒的にシェフが多くて、 でもなかには神父さんもいたりする。 前書きによると、著者(編者)の結婚式を 執り行った神父さんらしい。 その神父さん提供の、 「うさぎのマスタードソース」は、 "やせすぎでない肉づきのいいうさぎを用意する" という書き出しで始まる。
そうか、やせすぎはダメか。 フランスなのであった。 「牛の横隔膜のソテー、エシャロット風味」 動物系は字で読むとなかなかハードだが、 日本人も抵抗なく食べられるものが主流なので、 誤解なきよう。 (マーズ)
※横隔膜、今は普通にハラミと呼ばれていますね。(2005追補)
『パリジャンのレシピ』 著者:アレクサンドル・カマス / 監修・訳:上野万梨子 / 出版社:文化出版局
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管理者:お天気猫や
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