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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年11月01日(木) --

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『淀川長治のシネマトーク』

☆秋の夜長、お家で映画を見よう。

映画はやっぱり映画館で見たいよね。 でも、そうは言っても、遅くまで仕事をして、 ボロボロに疲れた身体を引きずって 映画館まで行って、2時間じっと座っているのは かなりつらかったりする。

だからこそ、大急ぎで家に帰って、 雑事をモーレツに片づけて、 あったかい飲み物を片手に、 ゆったりと一息つきたい。 さあこれから、大好きな映画を見ようよ。

そう、これから、ビデオを見よう。 でも、ところで、いったい何を?

そんな時、傍らに『淀川長治のシネマトーク』があるとなかなか便利で、 心強かったりする。 故淀川氏がanan誌上に連載していた映画のコラムをまとめたものであるが、 あの語り口のままに195本の映画が紹介されている。 この本で取り上げられた映画は、 16章(16項目)に分類・整理されているので、 そのときの気分で、「この1本」を選ぶことができる。

パラパラと頁をめくりながら、 何か今の気分にあった映画がないかと、 時間の谷間を埋めていく。

必ずしも、私の嗜好と この本に取り上げられている映画の好みが一致するわけではないが、 映画の嗜好が違うからこそ、 普段なら絶対見ないような映画から、 思いも寄らない「当たり」の映画が見つかったりする。

だから、この本がおもしろいのだ。

ただ、残念なのは、 淀川氏が1998年11月11日にお亡くなりになっているので、 ここで取り上げられているのは、 それ以前の映画である。 次々と無数に生まれてくる映画の中で、 さて、何を見るべきか。 私は何を見たいのだろうと思っても、 情報が多すぎて、自分の好みも分からなくなる。

こんな時、淀川氏のアドバイスを聞くことができないのは、 とても残念で、ちょっと寂しくなってくる。 (シィアル)


『淀川長治のシネマトーク』 著者:淀川長治 / 出版社: マガジンハウス

2000年11月01日(水) ♪ Information ♪

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