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とかく世の猫というものは、
飼い主をこの上もなく幸せな気分にしてくれる代わりに、
自由気ままに、振る舞うことで、
どこにいるんだろう?
どうしたんだろう?
大丈夫だろうか?
と、身の置き場もないほどに不安な気持ちにもさせくれる。
それが宇宙船の中やら、 宇宙空間で起きたとしたら?
猫を飼っているものとしたら、 想像しただけでもぞっとする。 うちの可愛い○○に、何かあったらどうしよう。 それが、世の猫バカ、愛猫家というものである。
猫のSFというと、 誰もが思い浮かべるのが、『夏への扉』のピート! 私にとっても、ピートは最高の猫。 でも、今日からは、それにミッキーが加わる。
孤児だったバーバリの秘密は猫のミッキー。 ペット禁止の宇宙ステーションに 別れがたい猫のミッキーを密航させた。 新しい家族や宇宙ステーションを巻き込んでの、 宇宙的トラブルメーカー・ミッキーとバーバリの冒険。
「これぞ猫」という愛らしさ。 猫好きの人にはたまらない1冊。 SFというよりは、ジュヴナイルだが、 とても幸せな読後感が味わえる。 猫の愛らしさが120%詰まっているので、 猫の魅力の伝道の書といえるかもしれない。 それとも、 猫ってやっぱり困りもの。 そう、ため息をつかれるのかもしれない。 ミッキーの引き起こす数々のトラブルに。
「わかったわ」バーバリは安堵の笑い声をあげた。
「助けにいくわよ、ばか猫め」(P259より引用)
何度、そうつぶやいたことか。 あらゆるシチュエーションで。 それでも、世の半分の猫派の愚かな私たちは、 猫好きを止められないでいるのだ。(シィアル)
『星の海のミッキー』 著者:ヴォンダ・N・マッキンタイア / 出版社:ハヤカワ文庫(絶版)
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管理者:お天気猫や
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