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J・P・ホーガンの『星を継ぐもの』から始まる3連作 (『ガニメデ星のやさしい巨人』『巨人たちの星』) を読み終えてから、 突如、SF&ファンタジー・モードに突入した。
書棚を整理していると、 手頃なSF&ファンタジーの指南書が見つかった。 『イラストレイテッド・ファンタジー・ブック・ガイド』 10年以上も前のものなので、 この本自体がもう、手に入らないかもしれない。
しかし、10年前の本であっても、 そこで紹介されているどの本も、 色あせることが無く、今でも魅力的な本である。
学生の頃、書店で背表紙をずっと眺めていた。 毎日、毎日、書店に通い、本に親しんだ。 ハヤカワ文庫−SF・FTの本の数々。 おおよそ名作といわれた本は、 買うことはできなくても、 ほとんどの本の裏表紙を読み、 あらすじを確認したものだった。
けれど、私自身の指向は、 翻訳ミステリに向いていて、 どちらかというと創元文庫の方に 親しみを覚えたものだった。
背表紙を眺めるだけ眺めてきた あの時の本の数々を、とても懐かしく、 ぜひ、今、開きたいと思うようになった。
それなのに。 歳月は無常である。 あの頃、手を伸ばせばすぐそこにあった本の多くが 今や、「品切れ」という状態である。 『イラストレイテッド・ファンタジー・ブック・ガイド』 この本の中に取り上げられた多くの本も、 またしかり。
だが、読めないとなると、 何とかして、どうしても読みたくなってしまう。 あの時、手に取り、何度か、買おうかどうしようか迷い、 迷ったあげく、棚に戻してしまった本。 その本の逆襲か、 今や、「希少価値」という付加価値をつけて、 私の前によみがえってきた。 とりあえず、まだ手に入るものから着実に読んでいこう。
世界は驚きに満ちている。 扉は魔法の国へと続き、 窓外はいたずらな妖精たちが集いはじめる。 善悪が混沌とした世界では ヒーローやヒロインの登場が待たれ、 宇宙の果てにまで、 人類は活躍の場を広げている。
私たちの手元にはいつも、 異世界への鍵たる本があるのだ。(シィアル)
『イラストレイテッド・ファンタジー・ブック・ガイド』監修:長谷川並一 / 出版社:JICC出版局
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管理者:お天気猫や
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