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夢の図書館新館

お天気猫や

-- 2001年07月03日(火) --

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『iモード事件』

☆三度目の正直。

実に、これで三度目の書き直しである。 これまでに、二度、この本の感想を書きかけ、挫折した。 二度とも、80%は、書き終えているのだが、 どうも、うまくまとまらずに、その度ごとに、 新たに書き直している。 これが、三度目。

とても読みやすい本で、面白かった。 読後、将来の自分の展望に対して、 ポジティブな姿勢でいたいと思う、 元気をもらった。

なのに、なぜ書けないのか。 (↑今も、現在進行形の思いだ。) 一つは、この本を読んだことで、 伝えたい思いが、 私の中にたくさん蓄えられたからだろう。 あれも、これも、書こうと思い、 結局、収拾がつかなくなるのだ。 この限られたスペースで、 何もかも伝えようというのが、 そもそも無理で、 つまりは、本を読んでもらえば、 分かってもらえることなのに。 さらに。 二つ目としては、 きっと、著者の松永真理さんに刺激を受けすぎたのだろう。 自分の思いをうまく伝えたい。 もっと、うまく語りたい。 もっと、もっと、上手に書きたい。 そういう気持ちが強くなりすぎたのだろう。 肩にも、キーを打つ指にも力が入りすぎ、 なかなかうまく、書き進められない。

つまり、この本は、 私をそういう思いにさせた本。 何かを始めようとする人には、 前向きな元気をくれるだろう。 職場でもっと理解されたいと、 そうすれば、もっと力が発揮できると、 そう思っている人は、 きっと、羨ましくなる。

この「iモードの生みの親」である松永さん。 松永さんのすごさは何だろうか。 一番の才能は何であろう? もちろん、創造力、クリエイティビティだろうが、 私は、松永さんの明るくポジティブな性格、 −陽気で天真爛漫な点こそ、天賦の才ではないかと思う。 プレッシャーに耐えうるしなやかさ。 決して卑屈にならない、前向きな明るさ。 そういう、伸びやかな天性のものを持っているところ。

「新規事業立ち上げのバイブル」と、広告されているが、 私は、「人間の魅力」、というものについて考えた。 松永さんだけでなく、その仲間−上司や部下−も含めて。 新規事業の成否は、 やはり、人材、人集めにあるのだろう。 リクルーティングに関して、 松永さんが、『七人の侍』になぞって語っていたのが、 興味深かった。 黒澤の名作『七人の侍』を、 リクルーティングの物語と分析したセンスにも、 感服している。

刺激的な本であった。 (シィアル)


『iモード事件』 著者:松永真理 / 出版社: 角川書店

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